狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

飲み会は毒を与えあう不思議なコミュニケーション

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飲み会って楽しいですよね。

親しい友人と、仕事仲間と、

あるいは大人になった親子同士で。

 

今は新コロで自粛&自粛ムードですが、

皆さん飲みに行きたくてたまらない欲を

抑えていると思います。

 


ちなみに、私はまあまあお酒が好きです。

そんなに強くないんですけどね。

まるで酒に両親を殺されたヤツが書くような

タイトルになってしまいました。失敬。

 

でも、酒が毒であることは言い切っておきましょう。

今回は、そんな酒に関するトピックです。

 

 

 

 

目次:

1.「酒は百薬の長」ではなくなった

2.世界で進む酒離れ

3.酒の毒性より怖い同調圧力

 

 

 

 

1.「酒は百薬の長」ではなくなった

 

昔から日本では、「酒は百薬の長」と言われていました。

文字通り、酒は薬として重宝されていたということです。

 

この言い伝えを裏付けるように、

1日に純アルコールで20g程度の少量なら、

摂取量ゼロの人よりも様々な病気のリスクを下げる

という研究データが発表されていました。

 

この、純アルコールで20gというのは、

ビールAlc濃度 5%)なら 400g でおよそ缶1本ぶん

焼酎Alc濃度 25%)なら、80gで、ロックダブル1杯強

ウィスキーAlc濃度 40%)なら、50gでシングル1.5杯

それくらいの量です。

 

1回飲み屋に行ったら、大体の人が

絶対これ以上飲んじゃうと思います。

 

まあこれは、1日平均の量という想定なので、

毎日飲まなければ多少オーバーしても大丈夫です。

私もサラリーマン時代、特に営業部署に異動してから、

飲みの量は明らかにこの量より増えていました。

 

飲酒量に比例して増加する体重

仕事している最中に自席で膨らむお腹はまるで怪獣・・・

ブンブンカブッブブンブンカブッブ♪・・・・・

 

 

ただ、ここで悲しいお知らせです。

ずっと信じられてきた、「酒はちょっとなら体にいい」

という酒飲みにエールを送るような言説も、

2018年のある発表で雲ゆきが怪しくなりました。

 

それは、

「酒は飲まないに越したことはない」という結論を

世界的に権威のある医学雑誌が発表したのです。

病気のリスクは、飲酒量ゼロの人が最低になります。

 

 

もちろん、この研究結果が100%正しいかと言われると、

人体のことなので、多少の誤差はあるかもしれません。

ただ、15年以上にわたり世界の様々な場所で

データを集めて整理した上での結論らしく、

信憑性はそれなりに高いとみて間違いありません。

 

 

お酒が本当に好きで飲みまくっている方には、

「で?」って感じになると思います。

楽しみに水を差すようで申し訳ありません。

 

ただ、健康によいと信じて毎晩晩酌されていた方には、

かなり衝撃的な発表だったと思います。

 

我々は、「お疲れさま~カンパ~~イ!!」

と言いながら、友人・知人・同僚・上司に

毒を飲ませまくっていたのですから。

 

 

膨大な数の飲食店で毒液を提供しており、

テレビをつければ、毒液のCMばかり、

毒液を飲みすぎた場合の対処薬のCMまでやっている始末。

 

・・と、ちょっと言いすぎました。

 

仮に酒が全く健康に良くない事がわかっても、

私は酒をピタっとやめようとは思いません

あの酩酊した状態での会話は楽しいですし、

お酒に合う料理もあったりしますので。

何より、気の合う仲間と飲んでいれば、

毒だとかどうかはどうでもよくなります

 

ですが、「飲まない」という選択肢

もっとメジャーになってもいいとは思います。

 

 

 

 

2.世界で進む酒離れ

 

以前、BBCでとあるニュースを目にしました。

 

欧米の若者を中心に、1滴も酒を飲まない人々が増えてきていて、

ノンアルコールカクテルやノンアルコールビールの市場が、

急増してきているというニュースでした。

 

 

確かに、日本でもノンアル飲料は

少しずつメジャーになっているような気がします。

私も、先日ドイツ製のノンアルビールを試しました。

 

日本のノンアルビールのような独特の草臭さはなく、

本当に、「ビールからアルコールだけ抜いたもの」

という味がして、美味しくて驚きました。

 

 

正直、美味しいノンアルコールビールを飲んでいると、

"あ、ビールいらねぇわ" と感じます。

 

きっと、海外の若者もそうなのでしょう。

カクテルはお洒落でインスタ映えしますが、

別に体に悪い酒が入っている必要は無いのです。

健康志向がかなり浸透しています。

 

海外セレブやアーティストでも、

華やかそうなイメージとは裏腹に、

禁酒という選択をしている人が少なくありません。

 

 

日本は、食べ物は全体的に安いものの、

酒税のせいで酒があまり安くありません。

 

ベルギーでは食べ物の値段が1.5倍くらいだったのに、

ビールそのものは日本よりも安くてビックリ。

日本の酒税の恐ろしさを実感しました。

 

 

日本の賃金は、ここ30年程度で上がっていません。

物価から換算した実質賃金は下がっている状況ですらあります。

※参考記事↓

「日本は素晴らしいから観光客が多い」という嘘を信じる人へ - 狩猟採集新時代

 

なので、今後は経済的な理由からも

禁酒を選択する若者が増えてくると思います。

 

 

 

 

3.酒の毒性より怖い同調圧力

 

私は、なんだかんだで酒を完全にやめることは

今のところ考えていません。

しかし、美味しいノンアル飲料などで、

酒を飲む量を減らすという選択は考えています。

 

飲むと思考能力が低下してしまうのが一番のデメリットです。

ブログを書こうにも筆が進まなくなってしまいますし。

飲み会などの際は適量を気兼ねなく飲んで、

日常生活では控えめにするのが一番かと思います。

 

 

 

ですが、こうしたアルコール自体のデメリットよりも、

私は酒を飲ませる同調圧力を無くし

自由に選択ができる状況を作ることが必要だと思います。

特に、酒が好きでもない人は健康面のリスクを負うことになります。

 

「アルコールハラスメント」という言葉が生まれた通り、

一気飲みの強要の文化などは流石に廃れていますが、

いまだに社会ではアルコールへの同調圧力があるように思います。

 

 

オランダの大学に留学していたとき、

夕食付の講義でも飲む人と飲まない人は半々でした。

もちろん、酒を飲まないの?なんて聞く人もいません

個人の選択なので、当然尊重されます。 

 

「もう飲まないの~?」と親しい友人同士で言うのは

コミュニケーションとして問題ありませんが、

会社の飲み会で、一杯目からノンアル飲料を頼める

自由さがあってもいいんじゃないかなと思います。

 

 

飲みたい人は飲む。

飲みたくない人は飲まない。

周りを気にせず、好きなもん飲めばおっけ。

 

 

 

以上