会社の飲み会を避けるのは2流。飲み会を活用するのが1流。
このタイトルの文言、
仮に嫌いな上司が言ったとしたら、
とてもウザいのはわかります。
実際"職場の飲み会"というワードで検索すると、
ネガティブな候補ばかり出てきます。
いざ参加してみると、
他部署の愚痴、仕事の愚痴、
同じような仕事の話・・・・
「職場の飲み会」は、
生産性がない時間の代名詞として、
しばしば取り上げられます。
先日、緊急事態宣言も解除され、
さっそく職場の飲み会を開催する企業が
出てくるのではないかと推測します。
ですが、本当に負の側面だけでしょうか?
どうせ参加するなら、
「飲み会を活用する」という視点でいくと、
飲み会が多くてちょっと辟易する職場でも、
何か役立つかもしれません。
目次:
※関連記事↓
飲み会は毒を与えあう不思議なコミュニケーション - 狩猟採集新時代
1.話したくないヤツとはとことん距離をとれ
毎日仕事をしていると、
好きな人嫌いな人が出てきます。
上司や同僚に対して、ストレスが溜まることもあるでしょう。
残業も多く、毎日終業時は解放された気分になります。
なのに、今日は職場の飲み会・・・・
終業時刻を回っても、嫌いな人から開放されない・・・
期末会、歓送迎会、新年会と忘年会、納涼会・・・
何かにつけて飲む理由をつけるのが会社です。
理由つけなきゃ飲めないわけではないですが、
いちいち機会あるごとに飲み会が設定されています。
超絶めんどくさくて行きたくないのに、頻繁にある。。。
「会社の飲み会」という言葉には
こういった負のストーリーが、
一般的に付きまとってきます。
別の記事で以前書きましたが、
"嫌いな人には関わらない"
のは大原則です。
あなたの大事な時間が無駄になりますから。
※参考記事↓
会社のストレス低減の強力な方法(主体的社畜+敵を憐れむ) - 狩猟採集新時代
なので、タイトルに早速反しますが、
これは飲み会でも勿論同じ。
そんなに嫌いな人ばかりの飲み会には
行ってはいけません。
私はサラリーマン時代、
いけ好かない人と感じた人は飲み会でも
「とことん喋らない」
ようにしていました。
むしろ、酒の勢いもあるので、
結構雑な応対をしていたように思います。
(年上なのにタメ語けっこう混ぜちゃうとか・・・)
なので、仮に嫌いな人しかいないような飲み会は、
全然行く必要はありません。
2.じゃあ、活用ってどうすればいいの?
"嫌いな人はいる、けど職場全体の人は嫌いじゃない"
程度であれば、飲み会を活用することが出来ます。
これには、大きく2つの目的をもって
望むとよいと思います。
①ステークホルダーの掌握
ステークホルダーとは、「利害関係者」
を意味する言葉です。
"株主"、"お得意様" 、 "取引先" など、
一般に会社周りの関係者を指します。
ここで掌握すべきステークホルダーは、
貴方個人周りの関係者です。
・いつもコピーを頼む事務員さん
・業務に困ったら助けてくれる人
・経理処理の決裁者
などなど・・・
普段、あなたは「頼み事ばかり」です。
というか、仕事は頼み事で成り立っています。
なので、時には頼み事以外の雑談をしたり、
頼みを聞いてあげることも必要になります。
仮に、2時間の飲み会で、
ステークホルダー達と仲良くなれば、
今後の業務効率化という意味では、
かなりコスパがいい時間の使い方です。
顔色伺って頼みにくいとか、
そういうのが無くなるんですから。
②存在アピール
よく、歓迎会などで新入社員が、
人前で余興をやらされたりします。
(この文化も、ネガティブイメージの形成に一役買っています。)
なぜこんな昭和の亡霊のような文化が
まだ生き残っているかというと、
あなたの存在を印象付けておくことが重要だからです。
特に大きな組織においては、
「知られていない」=「存在していない」
と同じです。
ただ、本質的にはそんな余興は不要です。
特にウケをねらう必要もありません。
飲み会に参加し、偉そうな人と
何か会話を交わせばよいのです。
おじけづく必要はありません。
逆に、新入社員や若手社員は、
偉い人ほど接点が少なくなるので、
結構ガンガンいくと好印象です。
(そいつがいけ好かないやつだったら、その時考えましょう)
ちなみに当たり前ですが、この存在アピールは、
会社で目立ちたくない人はやらないでください。
私は、入社まもなく良くも悪くも目立ったことで、
大きめの仕事を任されることに繋がりました。
3.飲み会でなくても大事な職場のコミュニケーション
あなたが仕事中、他人と喋るときは
どのような時でしょうか?
おそらく、多くの人が、
「会話をするとき」=「頼みごとをするとき」
になっているように思います。
しかし中には、雑談が好きな人もいます。
頼み事と一緒に、取り留めのない会話を
さりげなく入れるのです。
これは一見すると時間のムダに感じるかもしれません。
しかし、話しかけられた側からすると、
・とりとめのない雑談ができる人
・口を開けば頼みごとをしかしない人
どちらと仲良くなりたいかと言われれば、
答えは明らかに前者です。
これに関連する話ですが、営業の現場では、
「お客さんと雑談できた時間と成約率は比例する」
なんて言われることもあります。
私は、新卒入社した直後は相当ドライに考えており、
"いや価値ある提案すればそんなん関係ないっしょ"
なんて思っていた青二才でした。
しかし、流石に社会人何年もやっていくうち、
人間相手に商売をしているので、
「親密度」は業務遂行する上で、
かなり重要なパラメータなんだなと、痛感しました。
ちなみに前の職場には、超絶有能な上司が数人いましたが、
全員例外なく雑談が上手でした。
通常の業務中に、さりげない雑談を挟むのです。
もちろん飲み会に参加したときの彼らは、
人との関係構築を上手にしていました。
こういう人は、仮にクビになったとしても、
仕事内容関わらず「どこでもやっていける人」
なんだなぁ、と感じたのを覚えています。
一見ムダそうに見える飲み会や雑談が、
実はメチャクチャ大事なスキルかもしれないって、
ちょっと皮肉ですよね。
以上