不労所得、既にあなたは作っている。シンプルな考え方
キラキラしたワードです。
と同時に、胡散臭いですよね。
実際、不労所得の構築を売りにした
レベルの低いセミナーや情報教材が溢れているのも事実で、
お恥ずかしい話、私もそれなりの額を失いました。
失った結果、その分わかったこともありますけど。
一方で、不労所得というものが
存在するのも確かです。
"権利収入"という言葉のほうが分かりやすいですかね。
※最近この言葉までネガティブイメージを持っている気もします。。。
「権利収入」の言葉の通り、労働力の対価ではなく、
一度収入を得る権利を手に入れると、
お金が入ってくるという状況です。
この記事では、
そうした胡散臭い「不労所得」に対して、
シンプルな考え方を纏めたいと思います。
目次:
1.不労所得の構築=難しいというイメージ
不労所得には幾つか種類がありますが、ここでは
不労所得 ≒ 権利収入
と理解してもらって結構です。
具体的に、どのような種類があるのでしょうか。
・土地や建物を賃貸することによる収入
・書籍を執筆し、その売り上げからの印税
・楽曲を録音・配信して、その売り上げからの印税
・投資信託のリターンによる収入
・自分が作成した動画やブログからの収入
・自分が経営する飲食店からの収入
と、様々です。
"不労" の名前の通り、これらは
"自分以外のモノや人に働いてもらっている"
状態が共通しています。
ブログや動画、書籍についても、
制作物が自動的に金を稼いでいますし、
投資信託や店舗経営者は、他人に運用を任せています。
実は、この不労所得は
そこかしこに存在しているのです。
銀行をまったく使っていない人はいないように・・・
そう、定期預金の金利です。
私は、小さいときにこの事実に気づいてビックリしました。
ただお金を預けているだけで増えるなんて。。。!
これも、れっきとした不労所得です。
バカにするな、と
怒る方もいるでしょう。
100万預けても、定期預金の金利はせいぜい良くても0.1%
毎年1000円の利息じゃあお話にならない、と。
確かに増えはしますが、えらく効率が悪いです。
ですが、不労所得の考えを理解するうえで、
このなじみのある「預金金利」
を用いて考えることは、非常に重要です。
2.リスクとリターンが全て
銀行の預金金利に不満がある皆さん、
ここで朗報があります。
世の中には、普通に年利5%程度の投資案件はあります。
しかし残念、リスクはゼロではありません。
でも、思うんですが、
銀行の預金はリスクがゼロなんですかね??
ペイオフである程度守られてるものの、
メガバンクが破綻するリスクは、
未来永劫ゼロとは言い切れませんよね。
つまり、銀行の預金は
超ローリスク&超ローリターンな投資商品なのです。
何もせずにお金が増えていく・・・
ほら!あなたも立派な不労所得を作っています。
ちなみに、生きている以上リスクは避けられません。
10分後に隕石にぶつかって死ぬかもしれません。
(私は、小さいとき本当に隕石が怖かったです。)
しかし、隕石回避はちょっと難しいかもしれませんが、
そういった隕石激突よりも高めのリスクに関して、
無くすことはできませんが、対応することはできます。
投資であれば、運用の「損失リスク」については、
「元本保証」アリのものを選べば良いですし、
外貨の為替レート変動による「為替リスク」については、
日本円の運用を選べばいいだけです。
この辺を上手くコントロールしつつ、
ちょっとリスクを上げれば年利10%以上の案件もあります。
これらは、詐欺ではありません。
理屈っぽいことを言って申し訳ないですが、
詐欺でないことを証明することは、
とても難しいですけどね。(悪魔の証明)
実際、富裕層では無くても、アメリカをはじめとする
資産運用の先進国では、銀行預金ではなく、
一部をこうした年利5%程度の投資に回すのは、
ごくごく一般的な手法です。
結局は、リターンが大きいものはリスクが大きい。
リターンが少ないものはリスクが小さい。
当たり前ですが、リスク-リターンの関係です。
※投資市場における「リスク」という言葉の定義は、
一般的に使われる"負の可能性"とは若干異なりますので、
興味ある方は調べてみて下さい。
では、数ある投資商品やビジネスの中で、
なぜおまえは不動産をやっているのかというと、
その特徴に「レバレッジ」があります。
自己資金の他に「銀行融資」を活用し、
少ない初期費用で大きな物件を購入できます。
すると、自分が投資した額の数倍以上の金額を投資したことになり、
てこの原理のように、大きなリターンを得られるということです。
私の場合、はやく脱サラしたくて
キャッシュフローが欲しかったというのもあり、
不動産投資を選びました。
その分、億単位の借金というリスクや空室リスク、
修繕費用などのリスクを負うわけですけどね。
※参考記事↓
不動産投資とは何て胡散臭い響き!そう思うあなたに(前編) - 狩猟採集新時代
不動産投資とは何て胡散臭い響き!そう思うあなたに(後編) - 狩猟採集新時代
このように、投資商品・ビジネスによって
リスク-リターン含めて特徴は様々です。
不動産投資=儲かる
と極端に捉えるのではなく、
あくまでも投資手法の性格と効率は、
様々な種類があるのです。
3.不労所得を得るまでのタダ働きを忘れるな
不労所得って、
「労せず」という言葉が入っているから、
苦労せずにカネが入ってくるというイメージがあります。
しかし残念、
そんなことはありません。
本やレコードを作るにも、
そのための制作時間がかかりますし、
思ったように売れないリスクがあります。
株のトレードで収入を生み出すにも、
テクニカル分析の勉強、ファンダメンタルズの勉強、
多くの知識と勘が必要で、損してしまう可能性もあります。
不動産投資だって、銀行融資が引けたとしても、
空室リスク、思わぬ修繕費が発生するリスクなど様々です。
なにより、そうしたリスクの低い都内の新築物件などは、
どうしても利回りが低くなります。
まさにリスク-リターンの関係に則っていますね。
本当は、「不労所得を今すぐ簡単に作れる方法!」
と書いたほうがアクセス数が稼げるのも事実です。
誰だって、ラクして儲けたいと
思っているのですから。
心を鬼にして言いますが、
ラクして儲けられている案件は、
その裏に必ずリスクがあります。
数ある投資商品・ビジネスの中から、
如何によい手法を選ぶか、何に力を注ぐべきか。
最低限、そのための勉強が必要です。
逆にこのことを知っていると、
「ノーコスト、ノーリスクで不労所得」
とうたっている商品が
詐欺だと、すぐにわかりますよね。
世の中で資産を作っている人は、
実際かなり勉強と行動をしています。
勉強した上で「運」を引き寄せたかもしれませんが、
なにもせず「運」だけで簡単に稼げないのは事実です。
※参考記事↓
・・と、偉そうに言っていますが、
この私だって「美味しい話」があったら、
喰いつきたくなる気持ちはあります。
でも、そんなときに冷静になれるかなれないかが、
あなたの力の見せどころです。
以上