狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

インターネットと感染症で作られる新しい世界

f:id:Oppekepe1900:20200504012401j:plain

 

病原菌の爆発的蔓延は、

いつでも人類の歴史を変えます。

 

結局いくら高度な社会システムを築いても、

「人間の生存を脅かす存在」に対しては、

最優先で取り組み、社会の仕組みを変えざるを得ないからです。

 

マズローの要求5段階説にもあるように、

まずは「安全に生きる」ことが出来ないと、

優れた社会システムは意味を成しません。

 

 


これまでの歴史の中で、

感染症の世界的な蔓延は何度かありました。

天然痘、ペスト、結核スペイン風邪・・・・

そのたびに世界の人口は大きく減りました。

 

単純な数で比べるのは愚かですが、

今回の新型コロナウィルスは、そうした過去の大惨事に比べて、

今のところ死者数ははるかに少ないです。

(今後数年の累計はどうなるかわかりませんが。)

 

 

ただ、今回の新型コロナウィルスの蔓延した世界は、

過去の感染拡大したときの世界と比べて、

決定的に違う点があるように思います。

 

それは、

インターネットが存在している

という点です。

 

 


この記事では、

私の未来予想を整理する意味も兼ねて、

記事に纏めたいと思います。

今後の社会を考えるのに、参考になれば幸いです。

 

 

目次:

 

 

※新コロ関係の参考記事↓

「コロナが収束したら・・・」という考えを変えないといけない理由 - 狩猟採集新時代

 

 


1.接触って人類にそもそも必要だったのか

新コロの感染拡大対策として、

テレワークが導入されている企業が多いと思います。

 

恐らく今は導入されていない企業については、

単にインフラが整っていないだけで、

医療・物流・酪農業などの実物に携わる企業以外、

大げさに言えば、オフィスワークのほとんどすべて、

テレワークで可能になると考えられます。

 

 

実際、都心の1等地にあるオフィスの賃貸を解約し、

テレワークに本格的に切り替えた企業もあるようです。

 

これは、思い切った経営判断ですが、

人は気づいてしまったのです。

それ、オンラインで良くね? と。

 

 

私はこのオンライン化の流れによって、

日本における首都一極集中状態が、

緩和されていくのでは?と予想しています。

 

 

東京都には全国にある会社のうち15%以上が、

資本金10億円以上の大企業のうち45%以上が、

外資系企業だけでみれば70%以上が、

密集している状態です。

(東京都経済産業局のデータより。2012~2014年)

 

人の多いところ=ビジネスがしやすいところ

というイメージ(今のところ、事実)から、

そうした状況が作られているのでしょう。

 


しかし、顧客への営業や交渉、

各種契約までもがオンライン化されると、

感染リスクをわざわざとってまで、

対面する必要がなくなります。

 

 

 

東京は日本の中でも、頭一つ抜けて家賃が高く

それに応じて物価も高くなっています。

何よりも、生活における密集度合が大きく、

病原菌が感染しやすい状況になってしまいます。

 

今回の新コロ騒動でも、

感染者数のデータがしっかりとそれを裏付けています。

満員電車なんか見ていれば、まぁ当たり前ですよね。

 


これからは、インターネット環境があり、

食料品や生活必需品が手に入る場所であれば、

どこでも生活・仕事ができてしまいます。

 

それは、日本の都市部から地方というシフトだけでなく、

日本から国外へのシフトも、容易に想定できます。 

 

 

実際、アマゾンジャパンなどの大企業のコールセンターは、

既に国内にはなく、マレーシアのオフィス内にあるそうです。

 

マレーシアのほうがオフィスの賃料などの固定費が安く、

さらに日本での給与よりも少ない水準でも

社員の生活ができるということで、

人件費の削減からそうした事態になっています。

 

 

私は、これを聞いて驚きを隠せませんでした。

 

日本語しか喋れない人が海外で働く。

彼ら若者は、給与が日本の6割しか貰えなくても

立派なマンションに住んで、美味しいものを食べられます。

 

彼ら日本人労働者は、

「新天地での豊かな生活」という売り文句に釣られ、

そうした職を選び、日本を離れます。

 

 

今現在は、確かに豊かな生活が送れているでしょう。

しかし、そのうちマレーシアの物価が上がったら、

地獄のような生活になるでしょう。

参考記事↓

「日本は素晴らしいから観光客が多い」という嘘を信じる人へ - 狩猟採集新時代

 

彼らは転職市場におけるスキルも決して高くないので、

次はどこで働くのでしょうか。

そうなったら、ある意味テレワークの犠牲者ですね。。。

 

 

このように、テレワークは場所の制約を越えます

インターネットの普及により、

直接接触しなくても、いろいろな活動が可能になるのです。

それこそ、実物に関わる仕事以外の全てが。

 

 

 


2.親密さすら、インターネットで作り出せる

単純接触効果という言葉があります。

人は、何度も顔を見たりした人には、

親しく感じてしまうという法則です。

 

ナンパ師などが良く用いる手法らしいのですが、

偶然を装って何回も話しかけられた女性は、

その男性に好意を抱きやすくなるとか。

 

イメージすれば、何となく理解できますよね。

実は、これは直接の接触でなくても良いのです。

 

 

例えば、インスタグラムで何となくフォローした人が、

ストーリーズを毎日投稿していて、

貴方が毎日顔を見ている人がいるとしましょう。

 

その人とは、SNS上のつながりだけしかないのに、

毎日その人の生活を見させられていると、

なんだか知らない人には思えなく感じてきます

 

 

私自身、嫁殿のインスタグラムによく投稿されるので、

初めて会った嫁殿の知り合いから、「あぁ、あなたが」

と言われたことがあります。

彼らと私は、初めてあった人同士であるはずなのに、

向こうにとって私は「何となく知っている人」なのです。

 

 

ビジネスの関係のようなドライな分野

テレワークでも可能になるのは想像がつきます。

 

ですが、友人知人との交友すら、

オンライン飲み会でも何となく成り立ってしまう、

そんな可能性が出てきています。

 

 

私自身、オンライン飲み会を何度かやってみて、

"物足りない、実際に居酒屋に行って飲みたいなあ"

と今現在は感じていますが、

これはただの慣れの問題なのかもしれません。

 

 

コロナがある程度収束したら、

居酒屋やレストランに人は戻るでしょうが、

オンラインで良くね?

という人が出てくるかもと考えています。

 

インターネットが生み出したつながりによって、

不可逆な変化が起きているように考えています。

 

 

 


3.そもそも何故生きるのかを考える必要がある

「衣・食・住」を満たすという言葉がありますが、

仮にテレワークなどで完全に接触が無くなれば、

極端な話、全裸でもいいと思います。

 

特に、実際の顔を出さずにアバターにした場合、

見た目は何の問題もなくなります。

アバターにも単純接触効果が生み出せるならば、

実際の顔すら不要になりますから。

 

ただ、人間が生きていくうえで、

はどうにかなったとしてもは必須です。

 

 

 

しかし、直接接触不要説が加速していくと、

肉体ってそもそも要らないのでは?

という発想になってもおかしくありません。

 

 

まさに、攻殻機動隊マトリックスの世界です。

自分は電子データだけの存在になれば、

食事も排泄も住居も不要になります。

睡眠や性行為も不要になるかもしれません。

 

仮想現実内で食事やセックスなどの疑似行為を行い、

快楽だけを感じられれば良いのです。

 

 

これは極端な未来ですが、

今の隔離生活が続いていく中で、

世界がバーチャルの分野を満たす方向に進むのは

間違いないと思います。

 

実際、そんなイメージのあおりを受けてか、

現在仮想通貨が値上がりしています。

 

 

我々は何を楽しみ、何を心地よく感じ、

何を目的に生きるのか。

 

インターネットと感染症によって、

新しい世界へとまた一歩近づいていると、

そう強く感じています。

 

 

 

以上