狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

大企業の総合職は、最も独立から遠い説

 

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水曜日のダウンタウンのようなタイトル。

しかし、特に検証するわけではありません。

しいて言えば、私自身で既に検証済みです。

 

 

もちろん中には、大企業の総合職からそのまま

起業や独立に成功した人はいるでしょう。

しかしその割合は、ベンチャー出身者や、

職人系の仕事と比較し、とても少ないように感じます。

 

今回の記事は、ブログというよりも日記に近いものです。

今の自分の現状を含め、したためたいと思います。

似たような境遇の方の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

1.大企業の総合職は、なぜ独立から遠いのか

そもそも大企業の総合職を選ぶような人は、

独立志向からかけ離れていると思われがちです。

安定と給与を求めて、会社に身を捧げるイメージ。。

ただ、私も最初はそうだったんです

 

今はこんな情報に溢れる時代です。

会社で働く中で様々なことに気づき、

終身雇用なんて神話を捨て、

他の環境を求める人が増えてくるのは当然だと思います。

 

 

会社を去っていく理由は様々ありますが、

いつリストラされるかわからないネガティブな事由だけではなく、

組織の上部にいる人もスキルアップを目指して

会社を去っていく傾向があります。

 

※関連する記事↓

リストラ対象にならない優秀な社員が辞めていく理由 - 狩猟採集新時代

 

 

転職するのか、独立してフリーランスになるのか、

それとも起業して経営者になるのか。

今は様々な選択肢がありますから。

 

しかし、いざ独立や起業をしようとしたとき、

「大企業の総合職」は"最もハードルが高い"

と感じる理由を述べます。それは、

 

事業のマネタイズに部分的にしか関われないから

です。

 

 

総合職の社員は、大企業の将来の幹部を担うもの。

分業されている会社内の様々な部署を渡り歩き、

経営の目を長期的に養う必要があります。

 

上司の言うことに従順で、地頭がよく、

言われた内容を理解してスピーディにこなし、

高い適応力と空気を読む力。。。。

これらの能力を前職の人たちはひっくるめて

「サラリーマン力(りょく)」と呼んでいました。

 

 

今の時代、ベンチャー企業から見ればこれは

下らない昭和的な習慣と言われてしまうかもしれませんが、

この風土は日系の大企業では未だに色濃く残っています。

 

サラリーマン力は、サラリーマンとして生きていくには

備えれば最強のスキルなのですが、

正直これだけでは独立や起業は絶対に不可能です。

・自分の業務にフォーカスし、責任と権限を限定する

・上司をうまく使い、部下をうまく頼る

・組織の権力の分布を見極める

 

これらは、「分業」や「ツリー構造」といった、

大企業の組織が前提となっている文化です。

 

 

一方、独立や起業の際は、100人規模の仕事を

最初からスタートすることは現実的ではありません。

分業もクソも自分ですべてやらなければいけません。

責任を取るのはいつも自分オンリーです。

 

売り上げが立たなかった場合、清々しいくらい

自分の責任になります。

押し付けられる人もいませんからね。

 

 

上記の内容は、書くまでもなく当たり前の事なのですが、

頭ではわかっていても「大企業の感覚」が

身に染みこんでいると、私自身が実感しています。

 

結局、"お客さんを見つけてそこからお金をいただく"

ということを実行するのに、会社員時代の自分は

あまりに小さな部分をやっていたんだなぁと感じています。

 

 

ITエンジニアの人たちのように、「特定の強い技術職」

や、コンサルティングのように「必要とされる分野の知識」

という強みを持っている人は、その能力そのものを

売り込むことが出来ます。

ブランディング、集客力、経営の知識はもちろん必要ですが。

 

大企業の総合職は、良く言えば何でもできる

「ジェネラリスト」ですが、

悪く言えば器用貧乏でしかなく、

上記のような職人や専門職とは対極の存在です。

 

 

 

 

2.とはいえ、メリットはある大企業の総合職

ではそんな大企業の総合職は、

独立や起業を考える人にとって、

何もメリットがないのでしょうか?

 

私は、そうは思いません。

 

 

それは「サラリーマン」が未だに

日本の労働人口の8割以上を占めており、

大企業相手のビジネスというのは無くならないからです。

 

※関連記事↓

起業はアイディアだけでやると自己満足で終わるワケ - 狩猟採集新時代

 

つまり、先述の大企業文化

一度体感しておくのといないのでは、

対応力に大きな違いが出てきます。

 

 

例えば、大企業あるあるですが、営業で顧客にプレゼンするとき、

基本的に自分の担当者≠決済者というケースが多々あります。

貴方がいかに一生懸命相手企業の担当者に立派なプレゼンをしても、

その担当者が、上司(決裁者)にポンコツな説明をしたら、

まったく意味のない結果になってしまいます。

 

つまり、全力投球する方法が変わってくるのです。

担当者に本気の熱意を与えるプレゼンだけではなく、

「いかに担当者の社内説明を楽にする資料を作り、要点だけ述べるか」

このほうが、決済まで手っ取り早かったりします。

 

あとは、サラリーマンとして、相手先担当者と仲良くなり、

相手企業の上司(=決裁者)を"共通の敵"と認識して戦う

という、共同戦線も時には必要になってきます。

 

 

こうしたことも、大企業の内部を経験しないと

なかなか感覚的につかめないところです。

 

たとえ独立したり起業したりした時でも、

どこかで大企業と取引をする場合に、

このあたりの経験と感覚が活きてきます。

 

 

 

 

3.就活のときのベストな選択とは?

非常に合理的な選択をするなら、

特にやりたいことが見つからない場合は、

大学生の就職活動の時は、

とりあえず「大企業の総合職」を目指すのはアリだと思っています。

 

なぜなら、大企業の総合職には、

大学の新卒で入るのが一番合理的だからです。

どうしても総合職の中途採用の場合は、

よほどの経験がないとキャリアアップになりません。

※ここでは目指せる目指せないという個人の能力の話は、

 一旦すべて棚に上げています。

 

 

エンジニアなどの技術職だと、もちろん話が変わってきます。

基本的に身に着けたスキルでよりよい待遇を得ていくのが、

わかりやすいストーリーでしょう。

しかし、総合職は良くも悪くも、

「特徴のない仕事」なのです。

 

なので、最初にそういった総合的な業務を見て、

その中で自分の興味や適性を見極めつつ

ベンチャー企業や専門職、あるいは独立に

シフトしてくのが、最も合理的なように感じます。

 

さらに、大企業の総合職は待遇もまあまあいいので、

その間に不動産を買いまくってしまうのが、

資産形成的にもベストな選択ですしね。

 

 

何らかの参考になれば幸いです。

 

実は、この記事に関連し、私自身にも大きな変化がありそうです。

そのあたりは、ひと段落したら後日ブログに纏めてみます。

 

 

以上