借金が怖い怖いといつまで言うつもりなんですか?
「借金」という言葉について、
皆さんどんなイメージを持っていますか?
上記画像はGoogle検索の結果ですが、
出るわ出るわ、ネガティブイメージ。
借金=悪いもの
借金=してはいけない
借金=恐怖、破滅
確かに、積み重なった借金が生活に影を落とし、
苦しんでいる人は世の中にいます。
最悪の場合、借金がきっかけで、
自殺に至ることもあります。
そりゃあ「借金」そのものを恐れますよね。
私自身、不動産投資でメチャクチャ借金していますが、
先日嫁殿に、「なんで借金あるのにすぐ返さないの?」
と言われました。
「なるほどな」と思い、記事にしてみます。
目次:
1.借金は全く悪くない。悪いのは浪費癖。
皆さん、借金してそうな人をイメージして下さい。
ちょっと、物欲が強そうだったりませんか?
大酒飲みだったり、ギャンブルにハマったり。
彼らに一つ共通していること、
それは浪費癖です。
買わなくても別に良いものに
お金をつぎ込んでしまっています。
彼らは、もっともっと浪費したいから、
借金というシステムを使っているだけで、
そもそも悪いのは浪費癖です。
借金のせいにしてはいけません。
まあ、そうした人間の浪費癖につけこんで、
ビジネスを展開している貸金業者側にも
責任の一端があるようには思います。
しかし、借りるときは自由意思なので、
法律上彼らは、責任を取る必要がありません。
よく、浪費・消費・投資
の違いを理解しろと言われます。
「浪費」は上に述べた通り、
自分の欲望に負けてしまって、
買う必要のないものを買ったり、
使う必要のないものに使うことです。
食料品や生活上必需品などの必要なモノを
買うのは「消費」です。
趣味など、自分の心を豊かにするものは
私は消費に分類されると思います。
そして、価値のあるものを買い、
その恩恵を受けることと「投資」といいます。
この3つのお金の使い道ですが、
面白いのは同じような行動でも、
考え方によって用途が変わるということです。
例えばアンティークの服や靴が趣味の人でも、
ガバガバ買っていれば浪費の類になりますが、
長期にわたって価値が落ちないという観点で
買ったものだとすれば、資産性があるので、
「投資」といえると思います。
借金が悪いときは、
この「浪費」のための借金の時だけです。
2.リスクを取らずにリターンなし
では、消費のための借金や
投資のための借金はどうなのでしょうか?
まず、消費のための借金については、
こちらもするに越したことはありません。
というか、しなければいけない状況であれば、
本気で転職やアルバイトで収入を増やすか、
生活保護を申請してください。命に関わることなので。
ここで話したいのは、
投資のための借金の考え方についてです。
私自身も、不動産投資で億単位の借金をしています。
決して、自分を追い込みたいから借金したわけではなく、
カネ儲けしたいから借金したのです。
※参考記事↓
不動産投資とは何て胡散臭い響き!そう思うあなたに(後編) - 狩猟採集新時代
というのも、
リスクを取らないとリターンが得られない。
これは投資の大大大原則です。
例えば、飲食店をスタートする場合を
考えてみましょう。
※起業と投資は厳密には違いますが、
投じた資金を回収するという意味では同じです。
定年退職後にそば屋をやるのであれば、
開業資金は退職金でどうにかなるかもしれません。
つまり、この人は借金というリスクを取らず、
開業することが出来ます。余生を楽しんで下さい。
かたやしかし、25歳でラーメン屋を始める人もいます。
そういう人は、開業に必要な1000万円以上を
どうやって貯めたのでしょうか。
一生懸命に貯金した人もいるでしょう。
しかし、ほとんどの場合は、
金融機関から「融資」を受け、
お店をスタートしています。
「融資」と「借金」は言葉の違いだけです。
この25歳の若者は、ラーメン屋の開業時こそ
1000万円の借金を負いました。
しかし、やがて自分のラーメン屋が大ヒットし、
借金をたったの3年で返済したあと、
悠々自適の生活を送れる可能性は十分にあります。
このように、借金を使って資金を用意することで、
夢の実現に近づくことができるのです。
事業に必要な資金を金融機関から調達し、
事業の売上から返済をする、
企業と銀行が当たり前にやっていることです。
それでもまだ、借金が怖い怖いと感じている人は、
勤務先の財務諸表が公開されていれば、見て下さい。
貴方の会社はほぼ確実に借金しています。
貸借対照表「負債の部」に何かしらの記載があるはずです。
※貸借対照表に関する参考記事↓
あなたのBSとPL、纏めてみて下さい(フォーマット公開します) - 狩猟採集新時代
無借金で、リスクを取らない経営はできます。
ですが、リスク(融資)をとって大きな行動をすることで、
大きなリターンを得られる可能性があります。
あの孫正義も、借金(融資)に関しては、
とんでもないエピソードが多数あります。
2000億円しか持ってない当時のソフトバンクが、
1兆8000億円のボーダフォンを買収したのですから。
孫正義がどれだけ巨大なリターンを得られたかは、
説明不要でしょう。
まあ普通の人にはこんなことなかなか出来ませんけど。
3.借金の起源は、もともと超ポジティブ
そもそも、借金・融資の起源を考えれば、
それは決してネガティブなものではないのです。
借金や融資は、
「将来返してくれる信用」
がないと、そもそもお金を貸そうと思いません。
なので、銀行で借りられる属性の人は金利が低く、
カードローンでしか借りられないような人は、
金利が法律上限ギリギリで高く設定されているのです。
「人に貸した金は、あげたものだと思え」
という言葉がありますが、
これは義理人情の世界だけの言葉で、
貸した側のセリフなので注意してください。
残念ながら、借金まみれの状態の人が、
これを消費者金融からの借金取りに言っても、
全く通用しないでしょう。
怖いおっさんたちに殴られちゃいます。
つまり、信用という概念が無ければ、
金の貸し借りもありません。
そして、信用とは未来を考えること。
人間が未来の事を考えられるようになった証として、
「融資」という制度が誕生したことは、
「サピエンス全史」でも説明されている通りです。
※歴史に関する参考記事↓
歴史嫌いの理系の諸君、いいから歴史を学べ - 狩猟採集新時代
人に貸したお金でその人が事業やビジネスを成功させ、
その報酬の一部として、金利という形で手数料を貰う。
そうして、銀行や金融機関は発展してきました。
借金を恐れ、ひたすらに避けることは、
資本主義を否定することになります。
しっかり本質を理解しましょう。
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あ~~
10億円借りて50年かけて返したい。
以上