狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

カッパピアという狂った遊園地で僕は育った

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群馬県高崎市

高崎観音山丘陵に存在した、

とっても楽しい遊園地。。。

 

それが、カッパピア

 

だいぶ前に閉園し、

ちょっと前まで廃墟スポットで、

今は跡地が公園になっているようです。

 

 

この記事では、私の思い出を整理するとともに、

皆さんに「カッパピア」という名前を

覚えてもらいたい一心で書きました。

覚えてもらっても私のメリットは1ミリもありませんが。

 

 

 

 

 

 

1.「カッパピア」の楽しい思い出

遊園地を好きじゃない子供はいません。

子供のころ連れて行ってもらった地元の遊園地は、

誰にとっても、思い出たっぷりの場所だと思います。

 

それが私にとって、よみうりランドでもなく、

長島スパーランドでもなく、浜名湖パルパルでもなく、

カッパピアであったというだけの話。

 

 

ちなみに、私の実家は埼玉県熊谷市

一番近所の遊園地はむさしの村

というところだったのですが、

ジェットコースターは乗りながら寝られるレベル

アトラクションにいまいちパンチが足りないので、

わざわざ群馬まで足を運んでいました。

 

 

では、このカッパピア、遊園地として

何か特筆すべきポイントがあったかというと、

アトラクション自体にこれといった特徴はなく、

普通に家族で楽しめて、遊べる場所です。

 

差し当たって特徴を述べるとすれば、

近くにクソでっかい観音様の像があります。

 

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↑このアングル、ちょっと色々すごいですよね。

ジェットコースターのレールが

まるで観音様の後光のようにも見えます。

 

この宙返りコースターが結構しっかりしていて、

シンプルな構造ながらスリルたっぷりです。

父と何回乗ったか覚えていません。

 

 

ちなみに、園名の "カッパ" に関連するイメージは

残念ながら1ミリも残っていません。

ブランディング不足だったのでしょう。

 

※どうやら、プールが売りだったので「カッパピア」に名称変更したようです。

 ですが、プールで泳いだ記憶はあまりありません。

 

 

 

 

2.真のスリルを教えてくれるコースター

私はジェットコースターが好きです。

このブログの他の記事を読んでもらえればわかる通り、

刺激を求めてしまうジャンキーなので、

ジェットコースター好きなのは自明の理。

※参考:無茶した記事↓

仮想通貨で3000万円儲かって3億円損した話(前編) - 狩猟採集新時代

 

 

国内外で、いろいろジェットコースターに乗ってきました。

しかしカッパピアのそれには、ある意味勝てません。

あの富士急ハイランドにある天下のコースターFUJIYAMAも、

確かに素晴らしいコースターですが、

今一歩、ある要素が足りないんですよね。

 

 

それは「マジの死への恐怖」

 

 

カッパピアには2つのジェットコースターがありました。

一つは、上で説明した宙返りジェットコースターです。

 

もう一つが「ジェットコースター」という、

マジりっけなし正面からブツかってくるネーミングの、

林の中を走るコースターがあります。

 

 

このコースターの特徴は、

ドロップ(落下)前の上昇の際、

カンカンカンゴンカンカンカンググカンカンカンパキカンカンカン・・・・

と、ちょっと異音がするというナイス演出。

 

また、走行中のレールの尋常じゃない揺れときしみ

独特の緊張感を作り出します。

 

 

どんなスリルたっぷりなコースターも、

結局安全がしっかりと担保されているので、

そういった意味では安心して乗ることが出来ます。

 

ですが、カッパピアのジェットコースターは、

そんな生ぬるい考えではありません。

本当に外れて落ちてしまうのではないか

と、乗員全員に強烈なスリルを植え付けます。

 

 

もし万一のことがあっても

近くにおはす観音様がうまいこと導いてくれる、

そういうシステムなのかな、とかアホなことを考えたり。

 

私は、当時はキャッキャと乗っていましたが、

私の父は「本当に怖かった」と話していました。

 

実際、2003年にカッパピアが閉園した際は、

設備維持コストが工面できず、

かなり老朽化していたそうです。

閉園直前が一番スリリングだったろうに、勿体ない。

 

 

思い返せば、お化け屋敷も、

人形や幽霊の演出やモデリングが怖いというより、

なんかこう、

老朽化からくる「死」を連想させる退廃的な雰囲気

が何より怖かったような気がします。

 

園内も全体的に客が少なくて閑散としており、

私は子供ながら「侘しさ」という概念を

教えてもらったような気がします。

 

 

そんな、斜陽な遊園地で私は育ちました。

たとえ設備がピカピカでなくても、

私にとって、その思い出はピカピカなんですよ。

 

 

 

 

3.大きな観音様に見守られたカッパピアの現在

私も成長し、中学校に入って以降は、

カッパピアに縁のない生活になりました。

 

そして大学入学後、サブカル好きの友人と話した際、

"子供の頃よく行っていた遊園地の話題" になり、

ふと「カッパピア」の話をしたら、

 

ああ~、あの廃墟

 

と答えやがったので、びっくりしました。

 

 

でも、私だって心の中ではわかっていたんです。

あんだけ老朽化してたんだから、

そりゃあ厳しかったんだろうな、と。

 

 

そんなカッパピアは、閉園後にも

しばらく廃墟として有名だったらしいのですが、

2016年に「観音山公園」としてリニューアルされ、

今も子供たちの憩いの場になっていると聞いて、

心が温まりました。

 

近くにある観音様の像は、いまだに健在です。

観音様は、今も昔も外で元気よく遊ぶ子供たちを、

自愛をもった笑顔で見守っています。

 

 

 

あ~あのスリリングなコースター、

もう一度乗ってみたいなあ。

 

 

 

以上