狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

歴史嫌いの理系の諸君、いいから歴史を学べ

理系あるある。

歴史が嫌い。

 

 

何を隠そう、これは高校生の私です。

 

私は高校生の時、世界史の授業はろくすっぽ聞いてませんでした。

定期テストのときは、授業で耳にした語感のいい

「アケメネス朝ペルシア」「スサ」「バビロン捕囚」

などという単語を、意味が分かってないにも関わらず

回答欄に連発していました。

 

10箇所くらい同じ回答を書いておけば、

どっか当たるだろうというナメきった魂胆

幸い世界史の先生が優しかったので助かりましたが、

私がもし世界史の先生だったら、こんな奴は校庭10周です。

 

でも、今になってわかります。

歴史は毛嫌いせず学んどいたほうがいい

 

なぜなら歴史は、

人間という生物の本質と、あるべきリーダーの姿を著した事例集

だからです。

 

この記事は、ハナタレ高校生だった私に言いたい内容です。

 

 

目次:

1.理系はなぜ歴史が嫌いなのか

2.経営者は歴史好き

3.かじり始めにお勧めの書籍を紹介します

 

 


1.理系はなぜ歴史が嫌いなのか

 

 

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私に限った話ではなく、なぜか理系学生は、

歴史嫌いが多い印象があります。

もちろん好きな人は好きなんですけど。

 

この理由を自分なりに推測します。

 

①”過去のことでクヨクヨするな”と思ってしまう説

私の解釈ですが、

 科学=未来のこと

 歴史=昔のこと

という極端な思想があって、

「昔のこと知ったても意味ないでしょ」

「俺は過去には囚われない」

なんて豪語していました。若いねぇ。

 

同じクラスにもそういう人が多かったですし、

弟もそんな事言ってた気がします。

(弟もバリバリ理系でした。)

 


②歴史って結局、エビデンスはっきりしねぇじゃん説

まれに、歴史は新しく発見された書物によって

史実が大きく塗り替えられる事があります。

半永久的なメディアで、規則正しく図書館に保管されているわけではないので、

未発見の情報がいっぱいあるでしょう。

 

科学や数学とは異なり、

「結局歴史は"不変の事実"ではない」というイメージが、

理系を歴史から遠ざけている気がします。

科学や数学が不変の事実なのか、という問いは一旦置いときましょう。

 

③歴史は暗記ばっかりで受験に負担掛かる説

これは、典型的な「勉強=受験対策」の考えですね。

ある意味、日本の受験中心教育の犠牲者・・・・

実際、理系生徒が文系科目を受験で選ぶ際は、

現代社会」が圧倒的に合理的な選択とされていました。

「日本史」「世界史」は”暗記量が多すぎる”

というイメージがあって、毛嫌いされていたのです。

 

年号を覚えたり、徳川将軍の名前を全部覚えたり、

確かに学校の歴史の学習って、

暗記が多かったイメージありませんか?

 

暗記量が必要とされる文系科目でも、

まだ「地理」は比較的選ばれていたような気がします。

地理は、過去ではなく今を扱っていますからね。

私は、将来海外旅行がしたかったので「地理」を選びました。

勉強量が足りなくて、センター試験爆死しましたけど。

 

ちなみにこのタイプは、英単語を覚えるのも嫌いですね(私)。

※英単語覚えてなくて苦労した参考記事↓

TOEICの英単語を短期間で効率よく覚えられた4ステップ - 狩猟採集新時代

 


こうした数々の理由から、歴史から疎遠だった私。

そんな哀れな青年は、大人になって気づきました。

 

歴史は「過去の産物」、「エビデンスが曖昧」、「暗記科目」だとかで、

簡単に切り捨てるには勿体ない学問だということを。

 

 

 


2.経営者は歴史好き

 

歴史嫌いの私が社会人になったとき、

会社の社長や役員クラスは、

よく歴史上の偉人や武将たちの言葉を引用していることに気づきました。

職場に歴史好きのおっさんも多かったです。

 

もしかしたら、彼らは経営者という役職上、

”一般教養の高さをアピールして、

ウィットに富んだキャラクターを演出したい”

という目的があったのかもしれません。

 

 

しかし、私が今まで直接お会いした尊敬できる経営者の方々も、

成功している人ほど歴史好きな印象です。

 

経営者が本を読みまくるのは有名な話ですが、

ビジネス書などではなく、もっと抽象的で本質的な内容を好みます。

歴史もその書籍の中のジャンルの一つです。

 

私も、ここ最近になって歴史をかじってみてわかったのですが、

歴史とは、

人間という生物の本質と、あるべきリーダーの姿を著した事例集

と言えるかと思います。

 

 

栄えていた王朝が、なぜ急に滅んだのか。

下剋上をなぜ起こすことが出来たのか。

科学の発展と国家の方針との関係性。

 

政治的な勉強に役立つだけではなく、

人材のマネジメントや投資対象の選定、財務状態の改善など、

今になってわかるのですが、活かせる分野が多いこと多いこと

 

もう、歴史を勉強せずに

「俺は過去に囚われねぇ」なんて言えないですよね。

 

 

 


3.かじり初めにお勧めの書籍を紹介します

 

そんな私が、最近読み終わって感心した本を紹介しておきます。

投資家の大先輩から教えてもらった本なのですが、

人類の誕生から現代にいたるまで、とても体系的にまとめられており、

非常に面白い内容であり、得られる学びも多いと感じています。

 

 

「サピエンス全史」 ユヴァル・ノア・ハラリ著 

https://www.amazon.co.jp/dp/B071NVR71M/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_8xqOEb7ZMBV5P

※一応リンク貼っときます。Kindle版もあります。

 アフィリエイトはじめときゃ良かった。。。

 

まあ結構メジャーな本なのでタイトルを知っている人は多いと思います。

未読の方はぜひ。

 

上下巻で合計700ページ程度と、ボリュームたっぷりです。

読書苦手な方にはチャレンジになりますが、

難しい言葉などは使われておらず、読み進めやすいかと思います。

 

 

 

私は以前から、

なんで人間だけが地球上でこんなに賢くなったんだろう?

と疑問に思っていましたが、この本はその疑問に、

悔しいくらいスッキリ回答してくれています。

 

他にも、狩猟採集から農耕に発展していった理由

化学の発展がヨーロッパ中心だった理由など、

わかりやすい歴史上の具体例を使って纏められています。

(このブログのタイトルは、この本に影響されています。)

 

 

筆者は、若くて新進気鋭のイスラエル歴史学者です。

雰囲気はこんな感じ。この動画だけでも面白いですよ↓

 

www.ted.com

 

 

ということで、理系学生諸君、

歴史を学んどくと、いいことあるぞ!

世界史のテストで同じ答えを連続して書くのもやめような!

 

 

 

以上