狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

「コロナが収束したら・・・」という考えを変えないといけない理由

”コロナが収束したら、旅行にいきたい”

”コロナが早く終わることを祈る”

 

というコメントが、世の中にあふれています。

自粛自粛の状況ですから、そう思うのも仕方ないでしょう。

しかし、この考え方を変えていく必要があるかもしれません。

 

 

この記事では、

"新型コロナウィルスの収束を待つ(After-COVID19)" という考え方ではなく、

新型コロナウィルスにうまく対抗しながら生きる(With-COVID19)

という考えにシフトすべき理由を説明します。

 

 ①先が見えない収束、それによる影響

 ②第2、第3のウィルスがいつか必ず出てくる

 ③社会システムよりも、個々人の意識が問われる時代

 

 

 

①先が見えない収束、それによる影響

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日本では、現在強硬な外出禁止政策をとっておらず、自粛自粛の状態です。

その賛否はさておき、外国では明確な外出禁止策をとっており、

罰則まで明示されています。これにより、各種産業は冷え込み、

国家単位での救済措置が取られている国も多くあります。

 

しかし残念なことに、アメリカでは失業保険の申請件数が過去最高となり、

職を失って路頭に迷う人々も多数出てきています。

経営者も、自分の会社を守るため、泣く泣く首を切っているのです。

 

暗い話ですが、失業率と自殺率には深い相関関係があります。

アメリカでは、さらなる感染拡大とともに、自殺問題が取りざたされるでしょう。

 

一方、職を継続できている人たちにとっても、問題があります。

テレワークや休校などで、家族全員が家庭内に多くとどまっていることで、

普段感じない家族間のストレスが溜まり、DVが増加しているとのことです。

外食できず、毎食料理を作る手間や子供の面倒を常に見る必要性など、

細かなストレスが積み重なって、暴力という形になります。

 

 

 

近いうちに収束するはず・・・と考える人もいます。私もそれを願います。

しかし、現実に目を向けると、それも難しいでしょう。

それこそ戦時中の日本国民が抱いていた”そのうち戦争に勝利するはず”

という根拠のない楽観的思想と共通しています。

 

今現在、医療崩壊を防ぐため、外出禁止策が有効なことに疑いはありません。

ですが、いつまでも家にいるという状態は、

DVなどの2次的災害をもたらします。

いつ収束するか先の見えない状況が、不安に拍車をかけています。

 

 

②第2、第3の新型ウィルスがいつか必ず出てくる

 

今回の新型コロナウィルスは、

中国の湖北省にある小さな町から一気に広まり、

今では感染者数100万人を超えました。

正直私も、2019年末のニュースを最初に聞いたときは、対岸の火事でした。

 

ですが、グローバル化によってもたらされた移動能力によって

ウィルスは驚異的なスピードで世界に拡散しました。

 

 

ただ、このウィルスの発生そのものは驚くべきニュースではありません。

歴史を考えると、つい21世紀の20年程度でも、

SARS, MARS, ジカウィルス、鳥インフルエンザエボラ出血熱

色々と流行した感染症があります。

 

どれも今回の新型コロナウィルスほどの騒ぎにならなかったですが、

流行した国では大問題になっていました。

それぞれのウィルスの環境的な要因やタイミングが幸いだっただけで、

病原菌との戦いはこれからも続くと考えなければなりません。

 

これからの未来、第2、第3のウィルスが当然出てくるものと考え、

準備をしていくことになります。

 

 

 

③社会システムよりも、個々人の意識が問われる時代

 

それでは、収束も時間がかかるうえ、第2第3のウィルスが出てくるとなれば、

我々はどのように対応すればよいのでしょう。

 

私は、細かな医療システムを考えられるほど詳しく調べていませんが、

一つ、参考になる考え方として

「コロナ収束後の世界という理想は捨て、コロナと共に生きていく」

という考え方を持っておくべきだと思います。

 

コロナが完全に収束することはない。

しかるべきタイミングで、できる対策をやっていくしかないのです。

毎年、インフルエンザが収束することは無いように。

 

正確なことは言えませんが、現在根本的な治療薬ではなくても、

症状を軽くする薬や生命維持装置の手配を各国が進めています。

ワクチンの製造も進んでいます。

おそらく、収束するよりも先に、何かしらの対抗策は出てくるのです。

 

得体のしれないウィルスの完全な収束を待つよりも、

上手く対処しながら行動していく必要があります。

 

政府側の補償や政策を期待する気持ちもわかりますが、

社会システムそのものだけに依存するより、

まず我々でできることから始めるべきだと思っています。

(もちろん、社会システム側の対策も重要ですが)

 

今後我々には、以下の心がけが大事だと、最近本当に感じます。

 

・人の行動を監視していちいち批判するのは止める

 

明らかに公衆衛生に反する場合(ウィルスの意図的な拡大など)を除き、

人の行動にいちいち文句を言ったり監視したり、辞めましょう。

正義感から出る一言かもしれませんが、その人も考えて行動しています

 

例えば、自粛状況下、緊急事態宣言下の中でも、

幾つかの飲食店は営業せざるを得ない = 客が少しでも来てくれないと困る

という状況です。現状の補償では限界があると感じているのでしょう。

その飲食店の友人が、経営状況を少しでも助けてやりたいと、

マスクや消毒で万全の対策をして来店しました。

 

その店の前を通勤などで通りかかった人が、SNSか何かで投稿します。

「自粛ムードなのに、飲食店で食事している!そういう人が感染を広める」と。

この投稿に、様々なコメントが飛び交いますが、建設的なものは少ないでしょう。

 

この状況が長く続く可能性があるという以上、

仲間でストレスをぶつけあっては、DVや自殺などの社会問題の元です。

コロナの被害者だけではなく、社会的な被害者まで生んでしまいます。

 

 

・デマを流さない。情報の見極めは慎重に。拡散はもっと慎重に。

 

現在、情報が錯綜しすぎており、信憑性のない情報も多くあります。

体系的な整理は専門家に任せるしかないのですが、

積極的に正しい知識を取ろうとする姿勢も不可欠です。

 

明らかに信憑性の低い情報(デマ)を拡散しようとするのは、

もはや犯罪行為(重罪)で良いと思ってしまうほどです。

 

中には、”ウィルスは熱に弱いので36~37度のお湯を飲みましょう(デマ)”

というものもあり、人間の体温を考えれば、普通に嘘だとわかりますよね。。。

 

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ここまで、コロナが収束したら、という考え(After コロナ)ではなく、

コロナにうまく対処しながら生きていく(With コロナ)

という考えの重要性を述べました。

 

そのためにも、

・人の行動をいちいち監視して批判することは止める

・デマを流さないように、情報の信憑性に気をつける。

を気をつけて行きたいと思います。

 

 

※本記事は、医学の専門的な知識などに基づいているわけではありません。

 一つの見解・考え方であることをご承知おきください。

 

以上