狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

異国の田舎でウツボスープを求めて(後編)

・・・(前編)からの続き

 

そんなこんなでウツボスープのレストランに到着しました。

店名は、「Entoy's Bakasihan」

バカシハンというのは、魚料理的な意味らしいです。

 

お店には、小さくNETFLIXのポップがあり、店が間違ってないことを確認して一安心。

早速中に入って、料理を注文します。

デリ形式で、ぱっと見なんの料理かわからんままカウンターのお姉さんに適当に指差し、

ウツボのスープは忘れずオーダーして、はやる気持ちを抑えきれずに頂きます。

 

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大胆な見た目とは裏腹に地味深い味わい、それでいて清冽。

 

スープを一口。ピリリとくる刺激。

香辛料のスパイシーさなのか、ウツボからくる何か特殊な成分なのか。

そして深い味わい。和風でも中華風でもない、程よいエスニシティと野菜のうまみ。

ウツボの食感は、アナゴと白身の焼き魚の間といった具合で、

食べているうちにギンギンとパワーがみなぎってくる感じがします。

1杯に贅沢にも20cm級が丸々5匹程度入っていたので、食べるのが大変でした。

隣の常連らしき家族は、みんな指でウツボの肉と骨をススーっと器用に外してました。

これぞ、プロの技といった出来です。

 

そのほか、日本では食べられない海鮮系のマリネや炒め物を多数頂きました。

NETFLIXのディレクターたちを唸らせ、

だてに世界のストリートフードの列強に名を連ねたわけではいということを痛感しました。

 

ただ、お店はローカル故に問答無用ノンエアコンであることをご承知おき頂きたいのと、

人間以外にもごはんに興味津々な方々(小さなハエ部隊)も多数食事に集まります。

ちょっと食べるのに支障をきたすくらいなので、思い切ってコバエくらい食っちまえ、

という心意気のほうが、ストレスがなさそうです。

上の写真は、奇跡的に虫が飛んでいないかの様に撮れました。

 

そんなデメリットを織り込み済みで行ける人には、苦労して行く価値があると思います。

同行したお兄ちゃんも、正直口に合うもの合わないもの色々だった様ですが、

私同様に大満足の体験の様でした。

 

 

行きは苦労して乗り継いできた道中で、帰り方なんて1ミリも考えておらず、

潔く諦めてタクシーがいそうなところまで歩くしかないと思ってたんですが、

なんとレストランから偶然ビーチ方面に戻る車(しかも乗合タクシーの自家利用)

の兄ちゃん達に誘われ、怪しむ事無くピュアな心で同乗させてもらいました。

 

乗合タクシー(ジプニー)は、2tトラックの荷台にそのまま座席と幌をつけた感じ。

なので、走行中は風がとても気持ちいいです。(雨の日は気合で)

降ろしてもらうとき、チップを渡そうとしても、いいのいいのの1点張り。

乗合タクシーは危ないから乗るなとか、治安が悪いとか語学学校では言われます。

多分それも事実で、ケースバイケースなんでしょう。

自己責任とはいえ、ラッキー。

 

旅は道ずれ、世は情け。

旅行中、たまに実感します。

 

 

人が旅をするとき、色々な目的があると思います。

有名どころをひたすらめぐる旅、ダラダラ回る旅もよいですが、

こういったリスキーなミッション解決型の旅も、たまには刺激的ですよ。

 

以上