「おうち時間」を使ってご飯は土鍋で炊いたほうがいい理由
「おうち時間」という言葉が頻繁に使われています。
新コロの影響を受け、instagramが打ち出したスタンプです。
これは、外出自粛で家で過ごすことも多くなったユーザーが、
豊かな生活のためのアイディアを得たり、
生活の工夫などを公開し、共有することを意図としています。
実際、”おうち時間”が増えるにつれて、
必然的に自炊の頻度も増えていくことでしょう。
毎食毎食、家族に食事を作ってあげるのも大変です。
日々の家事だけだと、なんだかマンネリしてきてしまいます。
そこで、日本人であれば切っても切り離せない
ごはんについて、一度見直してみてはいかがでしょうか。
そう、炊飯器は少しお休みさせて土鍋でご飯を炊くのです。
ここでは、土鍋でご飯を炊くたくさんのメリットをご紹介します。
①土鍋ご飯は大変だという誤解
炊飯器はすごい発明です。
かまどでご飯を炊くことがメジャーだった時代、
「寝ている間にご飯が炊ける」というキャッチコピーで話題になりました。
今は、安いものでは5000円くらいから購入できます。
一人暮らしを始める場合、マストアイテムとも言えるでしょう。
スイッチを押すだけで、炊きたてご飯が食べられるのですから。
かまどでの火の調整は大変であり、
火加減が重要なごはんを炊くという作業は、それこそ職人技でした。
各家庭で、おっかさんのテクニックが炸裂していたのでしょう。
しかし、時代は変わり、かまどからガスコンロ、さらにIHへ。。
火力は常に一定、しかも強火から弱火まで簡単にコントロールできます。
なので、火加減を常に気にする必要もなくなりました。
ご飯に関しても、中華料理のような強火は不要ですし、
かといって絶妙な火加減が要求されるようなものでもなく、
火力×時間が適切であれば、おいしく炊くことができます。
正直、私も最初は「土鍋のご飯は火加減が難しい」と考えていました。
ですが、2回3回とやっていくうちに案外簡単なことに気づき、
今では
ぶっちゃけ、土鍋のご飯は、2回調整するだけで炊けます。
以下、手順です(本当にこれだけ)
Ⅰ.普通に米研ぎして土鍋に入れる(焦げ防止で少し水は多めでいいかも)
火力は強火でオッケー。蓋は閉じておく。
Ⅱ.ぐつぐつ煮立って泡がボコボコ出てきたら、吹きこぼれ防止のため中~弱火。
吹きこぼれないように蓋は少しずらしておくとよい。目安は10分。(調整1)
Ⅲ.蓋をあけながら確認し、パチパチいってきたらストップ!
蓋は閉じて10分は絶対開けない!!(調整2)
ご飯と水の量で炊飯時間は多少変わってくるので、Ⅱの10分は目安です。
特に、Ⅲに移行するとき最初はわからないと思うので、
蓋を開けてこまめに確認すると良いです。
(そのうち、大体の時間が分かってきます)
これで、土鍋ご飯はかんぺき!
お焦げを作りたい場合は、Ⅲに行くのを遅らせてしばらくパチパチ。
お焦げの具合も自由にコントロールできます。
②炊飯器とは、うま味のレベルが段違い
なんで、わざわざ土鍋で炊く必要があるのか?
それは、ごはんがメチャクチャうまいからです。
土鍋は、熱しやすく冷めやすい性質があります。
なので、最初強火だったとしても、徐々に暖まっていきます。
これがコメのうまみを引き出してきます。(化学的な説明は省略)
また、土鍋が生み出す強烈な気泡によって鍋の中のコメが対流し、
満遍なく短時間で加熱されます。
これにより、芯がしっかりとした仕上がりになるのです。
まさに、ピンと立ったご飯です。美しい・・・・!
最初、土鍋での炊きあがりをみると、炊飯器との違いに驚きます!!
しかも、土鍋は安価に買うことができます。
土鍋にも様々な種類がありますが、
1000円くらいの土鍋でもとても美味しく炊くことができます。
私はスーパーで買った500円の土鍋を使っています。
最近では、家電メーカの不断の努力により、
電気炊飯器で、かまどごはんの味を再現したものまで現れました。
これらで炊いたご飯の味は、5000円の炊飯器とは比べ物にならないでしょう。
しかし、そんなハイテク炊飯器はウン万円もします。
そもそも土鍋を再現しなくても、安価に土鍋が手に入ります。
驚きのコストパフォーマンス。
③急いでいるときこそ、土鍋で炊くべき
炊飯器でご飯を炊くと、「高速」などの設定にしても、
40分程度はかかってしまいます。
大体1時間が肌感覚なのではないでしょうか。
(ウン万円の炊飯器はもっと早いかもしれませんが。)
しかし、土鍋を使えば、20分程度で調理可能です。
慣れてくれば、朝起きてから火をつけて、
朝ごはんにガチの炊き立てのご飯が食べられます。贅沢!!
ただ、最初は焦げ付いてしまったりする可能性があるので、
時間が余っている時にやってみるのがよいでしょう。
でも難しいことはなく、本当に調理は2~3回で慣れます。
そして、一つ先のご飯の世界に行けます。
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確かに炊飯器はスイッチ一つで楽に炊ける便利なものです。
しかし、一度土鍋のピンと立った米粒に慣れてしまうと、
また違った世界が見えてきます。
外出できずに退屈な生活に、少し変化を与えてみるのはいかがでしょうか。
さぁ、炊飯器でご飯を炊いているあなた!
コツさえつかめば、段違いにおいしくふっくらとしたご飯が食べられます。
以上