狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

子供を学ばせる環境として、オランダはいかがですか?

人は環境によって作られます。

その環境に、選択肢を与えてあげましょう。

 

 

学習環境によって形作られるキャラクター

 

私の父親は、塾の講師をしています。

小学校、中学くらいまでは、たまに父親から勉強を教えてもらいました。

ですが、正直そんなに頻繁ではなく。何か聞きたいことがあるとき、

質問に答えてもらう程度。

私がテキストを勝手に進め、もっぱら独学のことが多かったと思います。

 

父も、私が勝手に勉強するヤツだとわかっていたのか、

あえてあまり教えなかったのかもしれません。

 

学校の先生も、自主性を大事にしてくれる先生が多かったかもしれません。

結果として、好奇心と自立心がかなり強い人間になったように思います。

(かわりに、人に頼ることが苦手な気がしますが。)

 

 

教育は、環境そのものを与えることです。

 

私はサラリーマン時代、部署への転入者の教育や新人向けの教育などに、

積極的にかかわりました。

不慣れな人に対し、如何に業務の正しい手順と理論を覚えてもらい、

初動のスピードを上げるか。

これが何よりの業務の効率化につながると考えていたからです。

 

 

子供を育てることは、より真剣な問題です。別の記事※で述べた通り、

「教育において、子供の人格形成に親が与える影響はごくわずか」

という結果も出ていることから、

これからの親の役割として、

家庭内の学習の環境を整えてあげることよりも、

目的に適した環境を与えることが大切だと思います。

 

※その記事↓

oppekepe1900.hatenablog.com

 

 

国際的に見た日本の学校教育とは?

 

私は、今の学校教育を全て否定するわけではありません。

国際的に比較しても、日本の教育水準は優れており、

世界的に共通な基準で客観的に比較しても、

そのスコアが西洋諸国などに劣っていることはありません。

 

 

ですが、その結果として生まれる大人達に国際的な競争力はあるでしょうか?

発言力、積極性は十分でしょうか?

コミュニケーション能力は優れているでしょうか?

クリエイティビティはあるのでしょうか?

 

日本は、アジアの中で社会人が一番学ばない国だそうです。

 

外国籍のコンビニ店員に、サラリーマンが高慢な態度をとっている場面を

たまに見かけることがあります。そんな光景を見ると私は心の中で、

 お前、中国語やベトナム語が数カ月で喋れるようになるのか?

 お前は異国の地に飛び込んで、言語のギャップなく仕事できるのか?

こう思ってしまいます。

 

 

オランダでの短期留学で垣間見た、「自由な学習」

 

私は、将来的に農業ビジネスに携わるべく、日々学んでいます。

昨年の8月、農業系大学では世界トップクラスの

「Wageningen University(ヴァーヘニンゲン大学)」に

2週間程度留学に行く機会がありました。

 

 そこでは、一日90分×4コマで講義と課外授業があります。

生徒のプレゼンテーションなども含まれており、

授業構成は日本の大学の短期講座などとあまり大きな違いはありません。

 

 

私が感心した大きな違いは、質問の量と、休み時間の活発な議論。

授業中、”質問は後で纏めて”という雰囲気は一切なく、

躊躇なく話をさえぎって質問し、教授・講師はそれにすぐに答えます。

そもそも、「質問は後で」なんて、質問を覚えていなければならないので、

効率的ではないですよね。

 

この質問の量が、とにかく多いのです。

質問する人は、一つの授業に5回は投げかけます。すごい。

内容も、講義の不明点から自分の栽培法の解決策を教えてもらうまで、

多岐にわたり、「知りたいことに遠慮しない」という姿勢がありました。

 

 

また、休み時間やランチでは教授や他の生徒たち同士で活発に会話をします。

オランダの大学ですが、ペルーの人もイスラエルの人もオーストラリアの人も、

あまり関係なく、雑談からビジネスの内容まで、積極的に話をしています。

恥ずかしい話、「そこまで話すことがあるの?」というくらいでした。

 

休み時間前になると大学スタッフが大量のお菓子とドリンクを

テーブルの上に所せましと並べます。午後は焼きたてのクッキーも!!

これをつまみながら、リラックスして会話を楽しみます。

 

 

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休み時間向けに準備されたお菓子やコーヒー。これをつまみながらゆっくり議論する

 

そこでは英語を母国語にしていない人たち(スペイン語圏、中国、ロシア、etc)

も、英語を元に会話をしています。 

言語の壁というより、文化の壁を感じてしまいました。

正直、日本語同士でもこんなに会話できない・・・、と思うほどです。

 

国際的なコミュニケーション能力って、自分には足りているのか?

と思いました。他にも日本人の参加者の方がいたのですが、

同じように思っていらっしゃいました。

 

 

国際的な教育を与えるという選択肢

 

私は、大学で講義を2週間受けただけなので、

児童教育の現場を直接確認したわけではありません。

 

ですが、そんな大学の講義一つとっても、海外の受講生から

文化の違い、教育の姿勢に関する違いを明確に感じました。

これは、小さいころからの教育スタイル、学習環境が反映されているものだと。

 

質問はいつでもウェルカムという講師・教授の雰囲気から、

「先生と生徒は対等」という概念が当たり前のものとして存在します。

 なので、 質問することはむしろ良いことと認識されます。

それで授業の進行を多少妨げたとしても、その進行は教授の責任です。

 

 

実際、オランダは 「先進国における子どもの幸福度調査」で

過去総合1位になったことがあるくらい、教育熱心な国です。

https://kodomo-manabi-labo.net/jena-plan-netherlands

 

ただ、生徒の積極性があったのはオランダ人だけではありませでした。

私含めた日本人は、そこまでの学習の積極性を発揮できるのか?

私が日本で卒業した大学の講義を思い出しても、

少なくともそこまで活発ではなかったです。

 

 

私は、将来的に子供を海外の学校で学ばせる選択を考えています。

資金やリスクの面で現実的に難しかったとしても、

それによって得られる子供の学びには、途轍もない違いがあると思います。

 

子供は親の指導に左右されずに勝手に学んだとしても、

その環境に選択肢を与えられるのは、親だけですから。

 

 

以上