狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

爆発的な学びを得られるエッジ・エフェクトを利用する重要性

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人間は普段、快適な世界を選んですごしています。

 

生きるのに余計な心配がない世界の事です。

考えれば当たり前のことですよね。

 

 

でも、これは矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、

人はストレスが全く無くなると、

それはそれで自殺してしまうらしいのです。

 

大学の頃、ストレスに関する授業で聞いた話ですが、

適度なストレスは生きるために不可欠とのことでした。

 

 

その証拠に、我々の進化はストレスのくり返しでした。

なんでわざわざ魚類が地上に上がってきたのか。

考えてみれば不思議な話です。

 

魚類たちは快適な海の中で十分過ごせたはずなのに、

呼吸も難しい地上に上がってくるなんて、

どれだけ大きなメリットがあれば出来るのでしょうか。

 

実際、生物はまず浅瀬に適応し、水と地上で適応し、

最終的に水際で生きる地上生物となり、

徐々に内陸に進んでいったようです。

そして、海と陸の境界に生きるこれらの生物は、

外的環境の変化を強く受けて、新しく進化しました。

 

 

このように、陸と海の境界や、

森林部と平原の境界などで

生物が外的要因を強く受けて進化することを

「エッジ・エフェクト」というそうです。

 

私は、はじめに地上を目指した太古の魚類の

チャレンジ精神を讃えたいわけではなく、

「境界部」にいることの重要性を伝えるために、

この記事を書いています。

 

 

どういうことかというと、エッジと呼ばれる境界部は、

海の中や森の中といった画一的な環境とは異なり、

変化が大きくストレスフルな環境です。

 

こうした場所にいる生物は、

新しいストレスにさらされながら独自の進化を遂げます。

そして、これは人間にも言えると思います。

 

 

例えば、今までITエンジニアとしてキャリアを積んできた人が、

新しくハードウェアの設計を行う場面、

あるいは、今まで法務一筋のキャリアを積んできた人が、

経理分野の習得にも進出する場面、

まさに、生物学的なエッジエフェクトに近い状況が発生します。

 

キャリアパスの変更だけではなく、

「境界」の環境に居ながら学ぶことは、

これからの時代とても大事だと思います。

一つの視点だけではなく、

2つ以上の視点で考える習慣がつけられるからです。

 

 

技術者であり、ビジネスマンである存在。

学生であり、社会人(短時間労働)である存在。

サラリーマンであり、経営者である存在。

 

そんな白とも黒とも区別できない人こそ、

エッジエフェクトの作用を最大限に活用して、

イノベーションを生み出せる存在なのです。

 

 

ちなみに、この"エッジ・エフェクト"という言葉は、

この本を読んで知りました。

社長からお勧めされた本で、実際とても頷ける部分が多く、

定期的に読み返したい本です。

 

www.daiwashobo.co.jp

 

この本において、

「エッジ・エフェクト」自体はあくまでも触りだけなので、

より詳しく知りたい人は、専門書を読んでみて下さいね。

 

 

以上