狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

「~の方法」というタイトルの記事がヤケに多い理由

こういうタイトル本当に多いですよね。

しかも、それを無意識にクリックしちゃってますよね。

 

 

 

 

「器用貧乏」という言葉が、日本にはあります。

スポーツや趣味、色々な分野で最初はある程度器用にこなせるけど、

最終的にはどの分野でも大成せず、中途半端に終わってしまう人のことです。

 

もっと単刀直入な表現では、「ノウハウコレクター」とも言います。

テクニックやノウハウなどをひたすら収集する人を指した言葉です。

 

 

今の時代の我々は、様々なことに忙しく、十分な時間が無いように感じます。

それゆえに、「●●すれば△分削減できる、時短洗濯!」

みたいなTipsはとても貴重です。

まさに、少し昔のテレビ番組「伊藤家の食卓」で紹介されていたような、

具体的なテクニック・裏技はとても有効で助かるものがあります。

 

 

なぜ「~方法」というタイトルが多いのか?

 

生活を便利にするテクニックを一概に否定するわけではありません。

ですが、次のような言い回しを見てください。

どれも一度は目にしたことがある内容ではないのでしょうか?

 

 「今日からあなたの周りの人間関係が改善する、7つの方法」

 「部屋で毎日□□するだけでスノーボードが上達する練習テクニック」

 「一日10分で中国語が上達するたった一つの方法!」

 「ただ□□するだけで20万儲かる××投資法!」

 

私は素直な人間なので、どれも「本当~!? 知りたい~~~!!」

と一瞬心の中で思ってしまいます。私だけではないのでしょうか?

信じるかはともかく、思わずクリックしたくなる内容です。

 

 

この感情、人間の脳の構造上、実は正しいのです。

とにもかくにも、「方法」さえ知れば、最も手早く結果が得られる

と感じてしまうのだから。

 

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それは長い歴史の中で、人間の脳が少しずつ進化してきた結果なのです。

 

TEDというプレゼンテーションのプラットフォームがあります。

学者、知識人に限らずエンターテイメントの著名人なども参加し、

持論や研究成果を簡潔に発表する場です。

過去のアーカイブは、全て無料で提供されています。

 

 

その中で、SIMON SINEKというコーチングの研究者の動画を

何年か前に教えてもらいました。

 

その中のフレーズ。

 

「人を動かすためには、"Why" に働きかけなければならない」(意訳)

 

 

SINEK氏が言うには、プロダクト・サービスを考える際、

 

 Why(目的)  How(手段)  What (プロダクト)

 

という3つの階層があり。Whyが中心となり、Whatに広がっていきます。

一番重要なのは、中心に位置する Why の部分だといいます。

 

 

 

目的から人は手段を選択し、手段が成果を生む

 

人は、必ず「理由」から行動し、それが成果や手段に現れます。

これは、人間の脳の思考をつかさどる部位の進化と、一致しています。

脳幹 ⇒ 小脳 ⇒ 大脳新皮質 の順に、それぞれ

Why、How、Whatをつかさどっています。

 

動機(Why)によって、人は行動を選択(How)し、それが成果(What)となる。

 

それゆえ、

How(手段)を知ればWhat(成果)が得られると

短絡的に勘違いしてしまうのです

 

 

方法だけを追い求めないこと

 

私が最初書いたような、様々な有用な方法が世の中に出回っており、

そういった方法をまとめた書籍や記事も多数出版されています。

 

掃除や料理などの家事ならば、便利な方法を積極的に取り入れることも良いでしょう。

ですが、何か新しいことを真剣に学びたいときや、仕事の重要な局面など、

ついつい「方法」を知って楽をしたくなりがちです。

 

方法そのものの信憑性も、吟味する必要がありますが、

 その方法が自分の目的に合っているのか?

これを考えることも非常に大事だと思います。

 

 

そもそものWhyが重要

 

プレゼンの内容の中に、ライト兄弟の具体例が出てきます。

ライト兄弟が人類史上初めて有人飛行を成功させた1903年

実はライト兄弟以外にも有名な発明家が飛行機の開発に取り組んでいました。

十分な資金と人手、コネクションがこの発明家にはありました。

 

一方ライト兄弟は、少ない資金と人手にも関わらず、何度もテストを重ね、

ついに人類初の有人飛行に成功しました。

 

動画は、ライト兄弟の有人飛行までのサクセスストーリーではなく、

ライト兄弟とこの有名発明家の「動機(理由)」について語っています。

 

ライト兄弟は人類が空を飛ぶという、「夢、可能性」を動機に

一方、発明家は人類初の快挙という「富、名声」を動機にしていました。

その証拠に、ライト兄弟の有人飛行成功のニュースを聞いた途端、

発明家は、研究開発をやめてしまったからです。

 

彼がその豊富な資金と人脈を使って、ライト兄弟と協力し、

さらなる高度な飛行機を開発できたかもしれないのに。。。。

 

動機(Why)によって、人は行動を選択(How)し、それが成果(What)となる

のだから。

 

 

なお動画の中には、他にも具体的なエピソードがあり、

歴史の出来事などを含めわかりやすく説明しています。

 

なぜ、AppleiPodは、爆発的に売れたのか。

なぜ、キング牧師のワシントンの演説に、白人を含めた数十万人が集まったのか。

・・・・

 

詳細はプレゼンテーション本編をご覧ください。

この動画は、TEDスピーチの中でも定期的に見返すくらいいいものだと思います。

 

www.ted.com

 

私は、この動画を不動産投資のメンターの方に教えてもらいました。

まさに”投資”の分野で成功をしている人ゆえに、

こうした「目的」から物事を考えているのだと思います。

 

TEDの内容は、こうした興味深い動画がたくさんあります。

どれも、その分野のプロフェッショナルがまとめた見解です。

 

 

 

そのため私の喫緊の課題は、アダルトな動画を見る時間を減らし、

こうした動画の閲覧時間に充てることです。 

 

 

以上