狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

"人を幸せにしたい"と思う青二才へ送る言葉

「人を幸せにしたい」

「人を助ける仕事がしたい」

この考えは、非常に大事で尊い願望です。

 

 

でも、まるでそんな方々の尊い姿勢に

泥を塗るようなことを言いますが、

人を助けるには、まず自分が稼ぐ事が先決なのです。

 

正面切ってこんな事言われると、

一般的に不快に思う方のほうが多いと思います。

もし不快に思われた方は、

「お金は汚いモノ」という呪縛をまず解き放つ必要があります。

※参考記事↓

金持ちを嫌う、不思議な日本社会の秘密 - 狩猟採集新時代

 

 

お金は汚いものではありません。

"呪縛が解けた" と思う方は、

続きを読んでみて下さい。

 

 

 

目次:

1.人一人が助けられる範囲には限界がある

2.儲けファーストが何よりも重要

3.ボランティアは自分のためであるべき

 

 

 

 

1.人一人が助けられる範囲には限界がある

 

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貴方が本当に人に役立つ仕事がしたいと思い、

努力をした結果、年収2000万円の高給取りになったとします。

仕事でも年間2000時間労働して社会貢献し、

休日には慈善活動やボランティアに勤しみます。

給与の中から、1割程度を寄付に回しています。

 

これらは、とても尊い行為であることに間違いありません。

でも、貴方一人で助けられる範囲には限界があります

 

 

ビル・ゲイツだってそうです。限界があります。

ただ、その限界が尋常ではなく、

彼が今まで寄付した額は、数千億円~数兆円規模です。

 

 

さらに、ビルゲイツと年収2000万の高給取りで

もっとも異なる点は、時間の使い方です。

 

高給取りは、空いた時間で人を助けます。

ですが、ビルゲイツ自分の時間のほとんどを

社会貢献や奉仕活動に充てることが出来ます

 

その時間を使って、より助けが必要な場所を吟味し、

貧困地域を訪れて人々の話を聞くことだってできます。

結果として、助けを求める人たちに対して、

的確に手を差し伸べることができるのです。

 

 


2.儲けファーストが何よりも重要

 

"金持ちはカネの事ばっかり考えてる" ように思われます。

それは間違ってはいませんが、

より厳密に言うとすれば、「カネの使い方」を考えています。

 

もし貴方が、気前がいい人から100億円を手に入れたとします。

手始めに、自分が欲しいものを買いまくります。

 

自分が行きたかった場所に行きまくってもいいし、

自分が喰いたかった料理を喰いまくってもいいです。

足りなかったらさらに100億円を渡されます。

 

 

そうやって無尽蔵のお金を手にした人は、

最終的にどうなるのでしょうか。

 

真っ当な倫理観がある人であれば誰しも、

自分のためにカネをつかうのが虚しくなり、

自分以外の事にカネを使うようになります。

 


結局、人は自分の欲求が満たされると、

他人のためにお金を使うようになるのは、

世の中の経営者や資産家を見ていれば明らかです。

 

それは、完全な見返りなしのGiveです。

★参考記事↓

贈り物をもらったとき、考えるべきは"お返し"ではない理由 - 狩猟採集新時代

 

 

ホリエモンやZOZOの前澤さんは、

今ではロケット開発事業や、

起業したい人の夢を応援するなど、

社会貢献に舵を切っています。

 

しかし最初は "儲けファースト" でした。

まずは自分および自分の会社の儲けを重視し、

なりふり構わずガツガツ利益を上げていきました。 

 

 

そして十分に儲けて、時間とお金を作った上で、

自分自身を満足させきったら、初めて

「人を幸せにしたい」と考えればいいのです。

 

自分の助けられる範囲を考え、手を差し伸べるなり、

さらに範囲を広げられるように、より儲けるなり、

自由に選択をしてみればいいのです。

 

人を幸せにしたい

 ⇓

まず自分を幸せにする

 ⇓

助けられる範囲を増やす

 ⇓

手を差し伸べる

 

という順序が、最も適切なのです。

 

 


3.ボランティアは自分のためであるべき

 

ボランティア精神を否定するつもりはありません。

ただ、「自己犠牲」であってはならないと思います。

 

自分の労働力を人のために提供するのは尊いことです。

でも、アルバイトのように単に労働して

「人の役に立った!」と感じるのは、

失礼ですがあまりに非効率です。

 

 

ボランティアが人の役に立っていることは間違いありません。

でも、そのボランティア活動を単純労働で終わらせてはいけません

 

そこから得られる経験や、現場のリアルを知ることが何よりも大事。

ただの労働力の提供では、タダ働きのアルバイトと同じです。

タダ働きのアルバイトは、自己犠牲に他なりません。

 

 

仮にAさんが、被災地や難民キャンプに乗り込んで、

半年間ボランティアでずっと活動するとしましょう。

Aさんの貢献の姿勢は素晴らしいのですが、

助けになるのは、特定分野の専門知識がある人くらいで、

知識もないと人間一人分の肉体労働で終わります。

 

一方、Bさんはその半年間現地を訪れなかったものの、

被災地を意識しながら死に物狂いで収入を作り出し

継続的に毎月20万円を寄付できる状態になったとします。

 

被災地や難民キャンプにとって、AさんとBさんと、

どちらがありがたい存在でしょうか。

言うまでもありませんが、現実的にはBさんなのです。

 

 

人を幸せにするなら、まずは自分を幸せにすること。

一見矛盾するように見えますが、

幸せでない人が、誰かに幸せを与えるなど出来ないと思います。

 

それなら、自分自身の持つ能力を高め、

十分なお金と時間を作ってからのほうが、

より多くの人、より多くの問題を解決できます。

 

 

私も、以前は「世界中の人を幸せに」なんてビジョンを

少し考えていたこともありました。

しかし、今"世界中の人を幸せ" にするには、

そのためのお金と時間が必要となります。

 

地に足ついて、能力を磨くしかありません。

 

 


以上