狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

老後の貯金2000万を今から確実に作る方法

麻生太郎金融担当大臣が、昨年、

「老後のために各自2000万円は貯めてね」

と発言したことは、記憶に新しいかもしれません。

 

これは、厚生年金や国民年金だけでは、

老後の生活が保障できないということを意味します。

つまり、国は高齢社会に関して、サジを投げているのです。

 

 

日本の実質賃金は過去と比較して低下してきており、

実際雇用そのものも安定するとは言い難い状況です。

参考記事↓

グローバル人材に、あなたの仕事がバシバシ奪われていく理由 - 狩猟採集新時代

 

 

そんな不安定な状況の中、貯金できない家庭も多いのに、

気軽に「2000万貯めろ」とは、

一般的な日本人家庭のお財布事情から、かけ離れた発言です。

 

 

この記事では、そうした漠然とした未来の不安に対して、

どうしたらその2000万円をつくれるのかをお伝えします。

主に投資の基礎的なお話になります。(数字多めです)

 

 

目次:

1.超現実的で確実な方法が一つ

2.年代別、還暦までの2000万円作成法

3.一番の安心はスキルをつけること

 

 

 

 

1.超現実的で確実な方法が一つ

 

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もし、わくわくしている方がいたら申し訳ございません。

残念ながら、裏技なんていうものはありません。

 

現在の生活の中から、2000万円をなんとか工面する方法。。。

それは、収入の一部を投資に回すことです。

ない袖は振れないんですから。

 

 

 

もし、真面目にコツコツ日本の銀行の積立をやっている方がいれば、

それは素晴らしい心がけです。

もし、まったく貯金が無いという方がいれば、

今すぐファイナンシャルプランナーにでも相談して

毎月の金額を見直すようにしてください。

 

ぶっちゃけ、貯金ゼロ(預金合計残高が給与所得1ヶ月分未満)というのは、

武器ゼロで全線で戦っているようなものです。

ワイルドでカッコいい生き方とも考えられますが、

多分そのカッコよさそうな人も、こっそり貯金しています。

 

 

すみません、厳しい言い方をしますが、

極度の貧困に悩んでいる方にも伝えなければならない事実として、

将来は国はあなたを助けてくれないのです。

だから2000万円貯めろなどと口が滑ってしまうのです。

 

現在は生活保護の制度もありますが、それもいつまで続くか。

できることは、今のうちからやっておきましょう。

そのための方法を説明していきます。

 

 

 

 

 

2.年代別、還暦までの2000万円作成法

 

 

”投資はお金持ちのためのものである”

多くの人がそう思い込んでいる理由は、以下の投資の性質が原因です。

 

投資からの利益 = 元本×利率×時間

 

正直、元本があれば利益もその分多く上がります。

同じリターン(利率)で同じ時間であれば、元本は多いほうが良いです。

だからといって、お金のない人に投資ができないわけはありません。

 

 

貧乏人だろうと、大金持ちだろうと、

誰にでも、時間は平等に与えられています

この時間というものを味方につけるのです。

 

どういうことかというと、「複利」というシステムがあるからです。

例えば、10,000万円を銀行に預けて、1年後に1%の利息がついたとします。

すると、100円の利息がついて銀行の残高は10,100円になります。

ここまでは簡単な計算です。

 

1年後10,100円だったら、2年後は単利だと10,200円になります。

ですが、複利の場合は、利息にも利息が付きます。

つまり2年後には、元本への利息100円と、利息への利息1円がついて、

10,201円になるのです。

 

 

複利のほうが、単利に比べて残高が1円増えました。

これだけだと、 ”なんだ、たった1円か” と思うでしょう。

ここで、試しに30年後の残高を比較してみましょう。

 

単利:元本 + 10年分の利息 = 10000+ 100×30 = 13,000円

複利:利息にも利息が付くので、元本×(1+利率) = 10000 *1.01^10 = 13,478円

500円近い差になりました。

 

 

では、この複利のパワーを最大限に活かして、

60歳までに2000万円をつくる方法を、年代別にお伝えします。

 

 

 ①20代の場合

 

20代の方は、学生の方もいることでしょう。

給料も決して高くなく、毎月投資に回せるお金に余裕がありません。

少なくとも、就職して仕事がある程度落ち着いたら、

30歳から、月に25,000円ずつ確実に積み立てられるように準備してください。

年間5%で運用していければ、60歳までに約2,080万円になります。

出資総額(実際の払込総額)は900万円です。

 

 ①30代の場合

 

30代の方は、就職後少しは給料が上がってきているかと思います。

とはいえ、結婚や育児などで毎月投資に回せるお金に余裕はまだありません。

それなりの切りつめが必要ですが、自分一人の将来のために、

40歳から、月に50,000円ずつ確実に積み立てられるように準備してください。

年間5%で運用していければ、60歳までに約2,055万円になります。

出資総額(実際の払込総額)は1,200万円です。

 

 ①40代の場合

 

40代になれば、日本は年功序列の企業も多いのである程度の収入はあるでしょう。

収入があるからといって、支出をむやみに増やしてはいけません。

なぜなら、60歳はすぐそこなのです。

50歳から、月に130,000円ずつ確実に積み立てられるように準備してください。

年間5%で運用していければ、60歳までに約2,019万円になります。

出資総額(実際の払込総額)は1,560万円です。

 

 

さて、これらを纏めると、60歳までに2000万作るには、

30歳からの積立 ⇒ 毎月2.5万円 で合計900万の積立

40歳からの積立 ⇒ 毎月5.0万円 で合計1,200万の積立

50歳からの積立 ⇒ 毎月13.0万円 で合計1,560万の積立

(年利5%の運用の場合)

となります。

 

以上から分かる通り、複利は時間を味方につける運用です。

30歳から始めれば、50代になっても積立額は2.5万円のままです。

スタートが早いほど、払込総額も格段に少なくなります。

早く始めない理由はありません。

 

 

ちなみに投資と言っても、別に不動産を買えと言っているわけではなく、

実質リターンが5%という商品は、案外あります。

主に海外の投資ファンドなどです。

生命保険会社などを通じて、月数万円から購入することができます。

 

もちろん、投資なのでリスクがゼロではないのですが、

年平均5%というのは、決して危ない数字ではありません。

日本の定期預金の利率が低すぎるので、それに慣れているだけです。

 

※ぶっちゃけ、定期積立に投入しているほうがずっとリスクだと考えます。

 

 

 

 

3.一番の安心はスキルをつけること

 

ここまで、どうしたら60歳までに2000万円つくれるのか、

投資にフォーカスして説明しました。

これは、とても現実的な方法で、まったく夢や幻想ではないのです。

 

ただ、収入の一部を投資に回し、それだけに頼るというのも、

受け身な姿勢なのです。

やはり、能力や知識をつけて、会社内・職場内で自分の待遇・給与を上げる、

副業をスタートして、数万円でも収入の柱を作っておくなど、

受け身ではない姿勢が、最終的に何よりの安心に繋がります。

参考記事↓

副業には半端じゃないエネルギーが必要な理由(前編) - 狩猟採集新時代

 

 

投資でも、勉強でも、副業でも、

未来が決まっているのなら、できることがあるはずです。

何にせよ、スタートするのに遅すぎるということはありません。

 

 

以上