初心者のブログは、ただ書きたいことを書くことが重要な理由
ブログを書いている人は、現在とても多いと思います。
2008年の総務省の調査では、1700万本程度のブログが
インターネットで公開されていたといわれています。
2008年以降の数字は正直わかりませんが、
SNSの普及で発信する媒体がブログから変わって減少したかもしれませんし、
副業解禁の流れで、ブログを新しくスタートした人も多いかも知れません。
ただ、恐らくこの数字から大きく変わってはいないでしょう。
ブログ、せっかくやるんだったらアクセス数を増やしたいですよね。
最初から収益化が目的ではないブロガーも、
アクセスが増えてきたらGoogle Adsenseでお小遣い稼ぎにもなりますし。
しかし、そのブログのアクセスアップが簡単ではありません。
小手先のテクニックは今ではほとんど通用せず、
「毎日更新」が基本、人によっては一日2記事を推奨している人もいます。
とにかく量で勝負・・!学問に王道なしといったところでしょうか。
しかし、記事を投稿しても簡単にアクセス(PV)は増えない日々。。。
特にこの状況は人生要領よくやってきた優等生タイプ
には耐えられず、PVの結果が伴ってくる前に辞めていくひとが多いです。
何よりも、ネタ切れという恐怖の状態に陥ってしまいます。
参考:継続について考えた記事↓
ブログを書き続けることで、少し先の世界が見たくなった話 - 狩猟採集新時代
この記事では、私のような初心者ブロガー向けに
ブログで書くべき内容について考察してみました。
ブログの更新が毎日続かない方などは、参考にしてみて下さい。
目次:
1.この記事が"役に立つかどうか"という考え
ブログやインターネットの記事を読む人は、
大半が「調べもの」の結果としてたどり着きます。
ユーザーが調べたいものに対して、解決できるような役に立つ記事なら、
検索エンジンで上位に表示され、必然的にアクセスは伸びていきます。
(SEOってやつですね。。。)
最近のGoogleは「このページでユーザーがちゃんと解決できたか」という
データを大量に収集し、ユーザーのページからの離脱率や滞在時間を計測、
それらを統計的に処理して、ユーザーの悩みが解決されたかを評価します。
結果として、Google検索で上位に来る、という寸法です。
なので、アクセス数を増やすには「役に立つ記事」これは間違いないです。
ただ、ここでの問題は「役に立つ記事なんてそんないっぱい書けるか」
ということです。
2.プロダクトアウトかマーケットインか
読まれるブログは圧倒的に「役に立つブログ」という観点。
これって、人によっては、少し目をそむけたくなりますよね。
おそらく、私もそうですが、最初に自分のブログを書く!となったら、
自分が興味あるものから書き始めると思います。
しかし悲しいことに事実は往々にして、
自分の興味あるもの ≠ 他人の知りたい情報
なのです。
一つ例ですが、車が趣味な人がいて、その人がブログを書くとします。
車のブログを見に来る人は、車に興味あることは間違いありません。
車関係の「何かしらの情報が欲しい」と思って訪問しています。
訪問者とブログ執筆者の趣味が、ことごとく一致していれば
話はまた変わってくるかもしれませんが。
仮にそこに何もほしい情報がなさそうだと思ったとき、
あっさりと訪問者は離れていきます。
大手企業でも、この不一致によってたびたび失敗します。
たとえ製品が技術的、デザイン的に素晴らしいものだったとしても、
消費者のニーズと合わないなんてことはしょっちゅうです。
自分が得意なことや持っている技術を基に、
やりたいことを表現する・発信・発売することを「プロダクト・アウト」、
周囲・市場が欲しいと思っていること、必要であることから、
商品・サービスを考えて発信することを「マーケット・イン」といいます。
上記の「役に立つ記事」は、マーケットイン型の記事です。
マーケット・インの指向はアクセスアップには不可欠だと断言します。
しかし、私はプロダクト・アウト的な考えも
ブログ記事には十分取り入れてもいいと思います。
3.面白さと有用性、最初は書き分けができない
マーケット・イン型の記事ばかりを頑張って書いて、
「役に立つブログ」が出来れば、確実にアクセスが伸びます。
ですが、そうなるまでにどれくらいかかるでしょうか?
天才的な才能がある人を除き、「役に立つブログ」になる前に、
アクセス数という結果がついてこなくて、頓挫する人がほとんどでしょう。
事実、冒頭の2008年の総務省の調査では、
アクティブな更新があるブログは、全体のたった18%だった様です。
継続できなかった、ブログは大量に放置されているのです。
マーケット・イン型の記事を書いている時は、
たとえそれが自分の得意分野や専門分野であったとしても、
プロダクト・アウト型の記事を書くときと比べ、圧倒的に苦痛です。
もちろん、ブログで稼げているプロならば苦痛だのなんだの言っていられません。
ですが、何かを始めたばかりの人にプロ意識を持てというのは、
正直、酷な話だと思います。
プロダクト・アウト型の記事の最大のメリットは面白いことです。
人が面白いと思っているかどうかは別として、書いている自分が面白い!
今日これ書こう!と書いている時は、夢中になって書ける。
筆が止まることも少ないのは、実感できると思います。
そもそも論で、マーケット・インとプロダクト・アウトの説明をしましたが、
初心者は両者の書き分けすら難しいと思います。
私は、「自分の記事が役に立っているのか、役に立っていないのか」は、
あとから読み返してわかるようになればいいか、程度に考えています。
きっと続けていくうちに、明確な書き分けが出来てくると思うので。
私が書いている、まさにこの記事自体、「役に立っているのか」不明です。
ですが、共感する方は何人かいるものだと信じて書いています。
今、プロダクト・アウトで書いています。
おかげで、3000文字弱の文章も1時間半程度で書くことができているので、
恐怖のネタ切れで文章が止まることは免れました。
4.とにかく「続けるといいことある」と信じる
よく、考えずに続ける努力は努力ではなく徒労であるとも言われます。
プロダクト・アウト型の記事は、とても書くのが楽ですよね。
対してマーケット・イン型の記事は考えることがものすごく増えます。
記事を書き続けていく中で、スキルも確実についていくでしょう。
ただ、そればかりではモチベーションも続きません。
考えて止まってしまうくらいなら続ける。
ただ続けるだけでも、文章校正力やタイプスピードくらいのスキルはつきます。
そういう基礎トレーニングを続け、ある程度のパワーをつけたときに、
マーケット・イン型の記事にチャレンジしていくのも良いと思います。
自戒も込めて。
以上