サブスク、最近ではなく昔から馴染みがあったという事実
サブスク、サブスクリプション。
横文字なので、ちょっと取っつきにくい人がいるかもしれません。
しかし、このサブスクリプションですが、
実は我々日本人には、昔からずっと身近な存在だったのです。
この記事では、サブスクリプションとは何か?
そして、なぜこれからはサブスクリプションの時代なのかを、
身近な事例を踏まえて解説したいと思います。
目次:
①サブスクリプションの本質
=定額でサービスや商品を使い放題できるシステム
という理解をしている人が多いと思います。
これは間違ってはいないのですが、そもそもの英単語の意味は、
Subscription = 予約購読、定期購読 です。
つまり、元々の意味は、定額とかはさておき、
一定期間の契約をさせて「顧客流出を防ぐ」のが一番の目的です。
ショット(単発)での機会を、長期間にわたって継続させることです。
売る側には、新規顧客開拓のコストが低減できること、
買う側には、継続することでお得感のあるサービスが受けられること、
というメリットがあります。
※携帯電話の割賦(分割)販売なんかもイメージできますが、
あれはあくまでモノをローンで買っているだけですので、
サブスクとは違います。この場合は法的な拘束です。
ここで、冒頭の画像についてですが、これは「常備薬」の箱です。
子供の時にケガや病気をしたとき、
お母さんがこの箱の中から薬を取ってきてくれた記憶があると思います。
私も、子供ながらに「怪我してもあの箱を開ければ大丈夫」と思っていました。
常備薬を置いている家には、定期的に販売員が訪問し、
足りないもの、亡くなったものを補充して、都度課金してくれます。
今はドラッグストアがあるので、この風習もないかもしれませんが、
いざ必要な薬を在庫管理をしてくれるというメリットに対し、
「その販売店以外からは薬を買わない」という縛りが発生します。
これは、他のドラッグストアや薬局などに、
顧客を行かせないようにするための戦略です。
”うちには常備薬があればいい” と思わせれば勝ちなのです。
②所有したがらない時代へ
最近、「ミニマリスト」という言葉もある通り、
昔よりもモノを持たなくなっている人が多くなっています。
引っ越しなどをすると、「不要なものが多いな」と誰もが感じる通り、
実際、モノが無くても最低限の生活はできてしまいます。
それでも、モノを買ってしまうのはなぜでしょうか。
それは、体験が欲しいからです。
しかし今は、サブスクリプションにより、
モノを所有しなくても体験だけできてしまうのです。
NETFLIXやAmazon Video などの動画配信サービスでの観る体験の実現。
わざわざDVDを買わなくてよくなったので、販売店の売上がガタ落ち。
だって、"映画を見るならNetflixでいい" と思ってしまいますよね。
同様に、SpotifyやApple musicの普及により、音楽の聴く体験の実現。
そのため、CDショップとレンタルCD文化は廃れてきています。
服のサブスクリプション(好きな服をどんどん取り寄せる)の実現で、
アパレルショップなどはこれから厳しい戦いになっていくでしょう。
車が売れないので、車のサブスクで乗る体験を提供しています。
そうなると、不動産の賃貸だって、一種のサブスクと言えます。
家そのものではなく、「住む体験」に価値を置いています。
わざわざ所有しなくたって、体験することができるのです。
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まぁ賃貸を改めて”サブスク”とは言わないまでも、
サブスクリプションの本質には沿っています。
③消耗品でも広がるサブスク
「所有する」分野以外でも、サブスクの裾野は広がっています。
食べる、飲む、泊る、遊ぶ、といったショット(単発)のビジネスも
定期的なサービスを導入し始めています。
以前、「サブスクリプション」という言葉が流行り始めたとき、
飲食店でもサブスクを導入しようという動きがありました。
結果、流れに乗って"月8,000円で何杯でもお酒飲み放題!"
というような、サービスが登場。
顧客にはありがたいですが、爆発的な普及になりませんでした。
これは明らかな計算ミスだと思います。上記の定額飲み放題の場合、
飲食店にとってメインの稼ぎ頭である飲み物の利益が死んでいます。
これでは、結果として利益が上がらないでしょう。
(酒飲む人は、1回であり得ないくらい飲みますから・・・)
これを、まだ「ジュワっと揚げたて唐揚げ食べ放題」などにすれば、
一緒に飲み物を頼んでくれるので、まだ利益がとれそうです。
「月5000円で対象のコーヒーが販売でも飲み放題」というような
カフェのサブスクは、この相乗効果を狙っています。
サブスクで購入する層というは、少なからずその店のファンです。
来店頻度は決して低くないほうでしょう。
そんなファンは、スナックやフードも合わせて買うことも多いです。
サブスクでしっかりお客さんをつなぎ留めて、
食べ物などの売上を狙います。
これからも、精査されたサブスクは増えていくでしょう。
飲食業界に限らず次々に増えていくでしょう。
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いかがでしたでしょうか。
サブスクリプションの根幹は、
一定期間の契約をさせて「顧客流出を防ぐ」のが一番の目的です。
もし、あなたが何か事業をやっているなら、
サブスクリプションの制度をうまく導入すれば、
集客コストがかなり削減できるかもしれません。
以上