狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

高時給で超絶楽ちんなバイトを国家の中枢で体験した話

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バ〇ニラ、バ〇ラバーニ〇バイト♪

〇ーニラ、〇ニラ高収入~♪♪

 

 

呪詛のようにそんな文句を繰り返し、

都心部の道路を疾駆するトラック。

東京ではよく見かける光景です。


アルバイト。

社会人ならまだしも、

学生であればサクっとお金が欲しいとき、

「あ、マンション経営しよ♪」とはならず、

アルバイトをするという選択肢が現実的だと思います。

 


そんな時、判断の大事な基準になるのが

「時給」

です。

 

雇い先に対し、自分の労働力を売るのですから、

なるべく高く売り込みたいのがスジ。

バイトを選ぶとき、同じ仕事内容なら、

当然時給が最も大事な判断要素となります。

 

 

現役東大生であれば、

家庭教師で時給5,000円越えも夢ではありません。

 

しかし、私は、だれでもできるバイト

時給5,000円を体験しました。

それも、超絶ラクで、

なんなら酔っ払いでもできるレベルです。

 


今回は、そんな珍奇な体験をお話ししたいと思います。

 

 


目次:

 

 

 

1.高時給でクッソ楽なバイトの内容

あれは、大学生のある冬の日。

私はX-Box360というゲームハードが欲しくて、

臨時収入を得ようと決意しました。

 

当時、大学の学食でアルバイトをしていたのですが、

その時は冬休み。

学食は、当然授業がない期間は休みのため、

長期休暇中はお金が不足しがちなのがつらいところでした。

 

私は、バンド活動や就活関係でお金がかかっており、

単発で入れるバイトを探していました。

※参考記事↓

挫折経験まとめます:大学受験不合格、学生時代の過負荷、ビッグな破局 - 狩猟採集新時代

 


私の大学のナビゲーションページ内には、

「学生バイト検索ナビ(名前うろ覚え)」的な、

大学側と提携した求人サイトがありました。

 

そこでは、それこそ家庭教師・塾講師から

飲食店~スーパーマーケットまで、

そこそこ条件がいいバイトが紹介されていました。

ちなみに、美味しいバイトは「試験監督」です。

私は、TOEIC、英検、行政書士、日本語検定、

いろいろ経験しました。

 

私は、X-Box欲しさに、

そんな美味しいバイトメインで目を皿にして探していると、

こんな案件が目に飛び込んできました。

 

 


文部科学省

プリンタドライバインストール

日給14,000円×二日間 

8:00~22:00 ※交通費支給

 

 


目を疑いました。

と同時に、本能が申し込みボタンを押していました。

拘束時間こそ長いものの、

これは・・・絶対にラクなヤツ。。。。!!

 

 

私は、学生のとき、

多様な派遣バイトを経験しました。

・台風の中、だれも来ない住宅展示場の看板持ち8時間耐久 時給850円

・5秒で飽きるペットボトル検品作業を14時間耐久 時給900円

・半分ヤクザみたいな人と木材運びまくり7時間耐久 時給850円

 

どれも、なかなかにしんどい作業。

この辺も、機会あれば記事にしようかしら。

 


しかし、こんな超絶ブラックなバイトがある反面、

超絶楽なバイトもあることを知っていました。

試験監督なんか、その最たる例です。

・試験監督でバイト向けの弁当配って終わり 日給8,000円

・全然人が通らないゲートで受験生にプリント10枚くらい渡して 日給8,000円

・9時間中5時間、「派遣王」の指示でサボりまくり、日給10,000円

 

これらは、「神」いや、「ネ申」です。

やっぱ、この辺も記事にしようかしら。

 

 

プリンタドライバーのインストール作業に

全くブラック要素は見当たりません。

拘束時間が長くて退屈なのは間違いありませんが、

ホワイトカラー寄りなのは事実。

 

しかも、通学定期券を持っていた私は、

往復交通費を、ほぼまるまるゲットできる

というアドバンテージもありました。

※休み期間中なので「通学定期の期間外」という言い訳を使いました。てへ。

 

そうして、私はノリノリでバイトに向かいました。

 

 

 


2.5000円以上に跳ね上がった時給

さて、当日朝の八時虎ノ門駅の出口に、

多くの猛者(バイト)が集まりました。

その数は、ざっと40~50人

 

ピュアな私は、

"こんなに人いるなんて、そんなに大きな組織なんだなぁ"

くらいに思っていました。

 

早速、我ら日本の国家の枢軸、

文部科学省庁舎の中に入り、作業をスタート。

エレベーターや内装がレトロで歴史ある感じだったり、

それだけで貴重な体験でした。

 

 

猛者たちは、プリンタードライバーが入ったCD-ROMを持ち、

どんどん作業を続けていきます。

 

ただ、作業といっても、

PC電源ON ⇒ CD-ROM挿入 ⇒ 画面指示に従ってインストール

⇒ドライバ確認 ⇒ PC電源OFF・・・

まさに、パソコンいじっていれば

だれでもできる作業。間違いありません。

 

 

10人ぐらいのグループに分かれて、

それぞれ担当フロアで作業を行うのですが、

フロアにあるパソコンはせいぜい100台程度。

30分もあれば余裕で作業は終わります。

 

時間がかかるとすれば、

なぜかパソコンが苦手で超絶戸惑う人を

みんなでサポートして見守る待ち時間くらいです。

なんでバイト申し込んだ。。。。

 

 

 

さて、ここまででも結構話のネタになるくらい

超絶チョロいバイトでした。

しかし拘束時間が長いので、退屈に耐えないといけません

 

 

・・・私が度肝を抜かれたのは

このあと、1日目の昼食休憩後でした。

 

猛者たちがが一生懸命頑張っていると、

その日の午後3時くらいに、作業を中断するように指示がありました。

 

そして、耳を疑う一言が・・

 

 

「これ以上やると明日の作業が無くなるので、

 今日はこの辺りで。明日も8:00に来てください」

 

派遣のプロ社員みたいな方と少し喋ったとき、

鼻息を荒くしながら、

「こんな楽で儲かるバイトは滅多にありません

 も~~う、毎日やりたいですよ!」

と発言したことは、今でも覚えています。

 

ただ、いくら文部科学省でも、

残念ながらそんなに頻繁にプリンターは

買い換えないでしょうし。

ドライバーのインストールは不要でしょう。

 


ひとつ面白かったのは、

一緒に作業していた人が頼んでもいないのに

ショートカットキーを駆使して

作業を早く終わらせる方法を教えてくれたことです。

 

確かに、知っていて損はないですが、

宇宙一不要な場面でそれを言われても、

と感じました。

60秒で終わる作業が50秒になったところで・・・・ねぇ?

てか、早くやると明日の仕事なくなるんですけど。

 

 

翌日も朝の8:00からひたすらインストールです。

もうみんなのテンションがやたら高かったのは

想像できると思います。

そして、猛者たちの希望的観測は、見事的中。

 

前日に作業を進めまくってしまったせいか、

その日はなんと朝10時過ぎに終わり。

日給は、約束通り14,000円だったので、

換算時給は5,000円を超えました。

 

 

交通費と合わせて2日間で30,000円以上貰った私は、

見事X-Boxを入手できたのです。

 

 

 


3.国家の中枢は一味違った

最近よく、"過払い金が還付されます"

という法律相談所のフレーズを耳にします。

 

このバイトの依頼元は、おそらく文部科学省です。

つまり、税金が出どころ。

 

この超絶チョロいバイトは、

まさにバイト達にとって、

「払いすぎた税金の還付」

でした。

まあ学生だったので全然税金納めてませんでしたけど。

 

 

よく、日本の公務員のITリテラシーが低いと揶揄されますが、

そのおかげで、私はX-Boxを入手することができました。

なので、そのITリテラシーの低さには感謝しています。

 

ただ、もうそんなバイトやる機会はないので、

国家公務員の方はいい加減ITリテラシーを高めて下さい。

 

せめて、プリンターのドライバーくらい

自分でインストールしてください。

台湾や韓国にガンガン抜かれちゃうぞ~!

 

 

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今思い返すと、

あれは時給そのものも魅力的でしたが、

色んな事を考えられた、いい機会でした。

 

学生の皆さん、もし時間があれば、

そんなへんてこなバイトをやってみるのも良いと思いますよ。

 

 


以上