狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

商品の価格調査で費やす時間を考えたことがない人へ

近くのコンビニで200円の牛乳を買うのと、

遠くのスーパーで150円の牛乳を買うのは、

果たしてどちらがお得なのでしょうか?

 

 

同じものでも、価格がわずかに違うのが世の中です。

セール、バーゲンなどの場合、価格差は通常よりも大きくなります。

「値引き」「お買い得」とは、人が大好きな言葉です。

 

今は、インターネット普及が普及し、

価格を調べようと思えばいくらでも調べられます。

ですが、その調査に費やす時間のことを考えたことはありますか?

 

 

ひょっとして、いろいろ調べる時間を考えると、

情報を調べるのは無駄かもしれません。そんなお話です。

 

 


目次:

1.本当は無駄な時間かもしれない、価格調査

2.アナタの秒給を計算すれば、判断材料になる

3.秒給が高い人は常に生産時間を増やす

 

 

 

1.本当は無駄な時間かもしれない、価格調査

 

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私も、生まれつき結構ケチな性格なので、

価格調査にものすごく時間をかけていた時がありました。

自分が買うものは、1円たりとも安く買う!

と鼻息を荒くして、インターネットの海をさまよっていました。

 

牛乳などの日用品であれば、買いに行く場所の選択肢も多くないし、

価格差も大したことないので、あまり調べることはないでしょう。

せいぜい、「○○のスーパーはいつも安い」という情報を

頭に入れておけば、大抵事足りるかと思います。

 

 

ですが、例えば掃除機のような、単価の大きな電化製品を考えた場合、

話は変わってきます。

 

まずは数ある製品の中から、自分に適した機種の選定をします。

出力、構造、重量、機能、耐久性・・・・

機種を絞るだけでも大変なのに、本番はこの後です。

機種を複数種に絞ってから、その中で一番安いモノを探します。

 

今こそ、価格.comなる便利なサイトがありますが、

複数のメーカーの同じような仕様の製品のスペックを調べ、

性能を統一した上で、横並びで価格比較します。

 

 

正直、ここまで徹底する人は少数派だと思います。

我ながらかなりどケチ・・・

ぶっちゃけ、かなり時間と手間がかかります。

私は、好きでこれをやっていた側面もあるのですが、

「思ったよりも時間かかる」というのが正直な感想です。

 

商品絞り⇒スペック合わせ⇒価格比較⇒決定・購入

のプロセスに数時間かかることも。。。。

 

 

逆に、価格調査はほとんどせず、Amazonでしか買わない!

という人はとても合理的な選択をしていると思います。

 

たとえ、その商品と似たような商品が別のサイトで

3,000円安く売っていたとしても、

比較・調査の時間がまるまる省けるというメリットがあります。

 

 

 

 

2.アナタの秒給を計算すれば、判断材料になる

 

月給、日給、時給という言葉があるように、

貴方の時間はバイト代のようにお金に換算することができます。

 

これは、何も働いている時だけに限ったことではありません。

働いていない時間でも、副業などに充てることができると考えると、

あなたが活動している時間=価値と考えることができます。

 

 

具体的に説明しましょう。

貴方の給料が、月に手取りで24万円で、残業込みで200時間働いた場合、

貴方のサラリーマンの時給は1200円になります。

 

かりに、これと同じ価値が自由な時間でも生み出せると考えると、

貴方の時間の価値は、時給1200円です。

 

 

それがどうした?と思うかもしれませんが、

冒頭の牛乳の例に戻りましょう。

 

近くのコンビニで200円の牛乳を買うのと、

遠くのスーパーで150円の牛乳を買うのは、

果たしてどちらがお得なのでしょうか?

 

この問いには、先ほどの時給を使って回答します。

コンビニは歩いて片道2分、スーパーは片道10分かかるとします。

あなたが有効に使えば生み出せたであろう価値は、

1分に換算すると、1200÷60=20円です。

分給20円と表現しましょう。

 

 

なんだか算数の問題っぽくなってしまいましたが、続けます。

コンビニに行くと、往復で4分の時間を消費してしまうので、

時間コストは80円です。

一方、スーパーに行くと往復で20分の時間を消費してしまうので、

時間コストは400円です。

 

つまり、最初の問いの答えとしては、

コンビニで買った牛乳は200円ではなく、280円

スーパーで買った牛乳は150円ではなく、550円

になってしまい、コンビニのほうが遥かにお得になります。

 

 

もちろん、牛乳一本だけ買いに

わざわざ遠くのスーパーに行く人はいないでしょう。

値段が高いコンビニがあれだけ生き残っている理由です。

 

スーパーでまとめて買いモノをするときも、

仮に同じ商品が全てコンビニでも買えるなら、

時間コストを埋め合わせる 400 - 80 = 320円以上のお得感が無いと、

行かないほうがいいということになります。

 

 

移動を例にすると、もっとわかりやすいかもしれません。

歩いて20分かかるところを、

地下鉄で200円払って5分で行くことを考えます。

 

歩いた場合は、運賃はかかりませんが、コストは20×20 = 400円

一方、地下鉄に乗ると、運賃はかかりますが、200 + 20×5 = 300円

つまり、地下鉄はとてもお得です。

移動は、速さがそのまま価値になるので、イメージしやすいかと思います。

 

 

さらにもう一例です。

東京ー名古屋間を新幹線で90分かけて10,000円で行く場合と、

乗車運賃の6,000円だけで5時間かけて鈍行で行く場合

 新幹線:10,000 + 90×20   =11,800円

 鈍行 :6,000  +  5×60×20 =12,000円

で、時間コストまで考えると、実は値段がほとんど変わりません。

 

特急料金がどのように設定されているかが分かると思います。

速さは価値、つまり時間は価値なのです。

時給1,200円換算だと、1分には20円の価値があります。

 

 

ちなみに私は、時給3,600円計算で考えています。

ニートの分際で強気の数値ですが、これは計算を楽にするためです。

分給 = 60円   秒給 = 1円

で計算できます。

 

つまり、10秒の時間を得ようとしたら、

10円分払う価値があるという意味です。

私は常にこの基準を念頭において行動しています。

(もちろん、雨が降っているとか手荷物が多いとか、

 そういう条件も考慮に入れて選択しますよ。)

 

なので、私が1時間かけて1,000円安い掃除機を探し出しても、

果たして本当にお得かどうかは微妙なのです。

 

 

 

 

3.秒給が高い人は常に生産時間を増やす

 

時給が高い人=秒給が高い人です。

これは、高給取りのサラリーマンや会社経営者などですね。

彼らは、秒給換算という考えもそうですが、

生産時間を増やそうとしています。

 

隙間時間にオーディオブックを読んだり、

とにかく時間の使い方を最大限有効活用します。

生産できる時間に充てるのです。

 

よく会社の重役が、

移動に運転手付きの車を使うシーンがありますが、

あれはお金を使って楽したいのではなく、

移動中にも支障なく作業ができるからです。

 

 

例えば、先の牛乳を買う例に戻ると、

スーパーは往復で10分かかってしまいますが、

その分イヤホンでオーディオブックを聞きながら行ったり

ジョギングがわりにしたり、

無駄と考えていた時間も有効に活用することができます。

活用することにより、時間を消費することは無くなるのです。

 

また、移動の例でも、

鈍行電車ではパソコン作業がしにくいですが、

新幹線の場合はパソコン作業が可能なので、生産性が上がります。

生産性を考えると、圧倒的に新幹線のほうが優位に立ちます。

 

 

さらに、私が調べた掃除機のお得情報も、

考え方を変えてみたいと思います。

 

私にもたらされたメリットは1,000円でしたが、

その情報をブログなどで共有すれば、

もしかしたら他人にも価値をもたらす可能性があります。

(ただ、データはもう残っていないかも、、、もったいない。。。)

 

 

 

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このように、自分の時間を秒給換算してみることで、

行動の判断の基準にすることができます。

生活の中の僅かな時間も、

生産時間に見直せるかもしれません。

 

 

以上