AIが人を超えるシンギュラリティはすぐ来るという事実
AI:人工知能(Artificial Intelligence)という言葉を、
知らない人はいないでしょう。
AIがいつか人の知能を超える、
AIが人に危害を加える、
AIが徒党を組んで反乱を起こす、
こういったシナリオはSF作品ではメジャーですよね。
しかし、これはフィクションとは言い切れません。
多くの学者や経営者が「AIはやがて人の知能を超える」と予想しています。
それも、そう遠くない未来です。
そんな "AIが人間を超えるかもしれない未来" について、
記してみました。
目次:
1.AIはどんどん身近になってきている
最近、企業のLINE@などに登録すると、
自動応答のBotが対応してくれることが増えました。
簡単な質問くらいなら、即座に答えてくれます。
シンプルなプログラムですが、AIの一種と言えるでしょう。
彼らは、我々の音声を認識し、言葉の意味を変換し、
適切な回答をくれます。
たまに的外れの回答を返してきますが、まだかわいげがありますね。
ペット用ロボットも、AIBOが出てきた時は革新的でしたが、
今では数千円で買えるレベルまで普及しています。
旅館などの受付でペッパー君を置いているところも見かけます。
AIは、我々の生活の中でとても身近なところまで浸透しています。
AIが、我々の生活を豊かにしてくれるのは間違いありませんが、
どうしても裏の側面、
つまりAIによってもたらされる不利益について人は考えてしまいます。
よく聞くのが、「AIが人の仕事を奪う」危険性について。
私がお世話になっている税理士先生も、
「AIが台頭してくると士業も辛くなると思います」
と話していたのを覚えています。
実際、AIは導入費用こそ掛かるものの、
人件費は人間よりも安く、何よりヒューマンエラーがありません。
優秀な労働力として経営者に好まれ、
職種によっては確実に、人間にとって代わるでしょう。
関連記事↓
グローバル人材に、あなたの仕事がバシバシ奪われていく理由 - 狩猟採集新時代
2.AIが人間を超えると言われる2045年
ドラえもんは、22世紀からやってきました。
2112年は、今から100年近く先の話です。
今から100年後に、ドラ焼き好きの猫型ロボットが
タイムマシンを乗りこなす未来になるかは不明です。
どこでもドアやタケコプターなどの道具は、
まだまだ開発されそうにありません。
しかし、4次元ポケットが出来なくても、
ドラえもんの脳みそは、もっと早くできるかもしれません。
AIの技術は、まさに日進月歩なのはご存じでしょう。
最近のAIは、ディープラーニングの技術により、
それこそ指数関数的に知識を伸ばしていくことが出来ます。
ディープラーニングの細かい説明は省きますが、
十分なデータを人工知能に与えて、人間の力なしに機械が
自動的にデータから特徴を抽出してくれる深層的ネットワークを用いた学習
のことだそうです。
筆者は調べながらなんとな~く理解したのですが、
うまく文章にする能力がなくて、日和ってしまいました。
興味ある方は調べてみて下さい(←無責任!)
ディープラーニングの技術がどう凄いのかを説明するため、
2017年にAIが囲碁の世界王者に勝ったエピソードを取り上げます。
すでに、チェスの対局では1997年、コンピュータが世界王者を打ち破りました。
ただ、チェスはゲームの性質上引き分けの対局になることも多く、
手数のパターンもそこまで複雑ではありませんでした。
将棋・チェス・囲碁・オセロ、こうしたゲームの対局では、
「相手の手を、先の先まで読めるかどうか」で勝敗が決まります。
この先読みは、もちろんコンピュータの計算でも予測可能です。
"最も複雑で予測が難しい" と言われており、
AI・コンピュータが人間に勝つのは、到底予想されなかったでしょう。
しかし、ディープラーニングによって学習したAIが、
2017年に囲碁のチャンピオンを打ち破り、世界最強となりました。
しかもこのAI、2011年に開発をスタートしたらしく、
5年半で世界チャンピオンに勝つまでのレベルに成長しました。
恐るべし、AIの進化のスピード。
まだテーブルゲームに勝ったくらいでは、
AIを危険な存在と言い切れません。
しかし、アメリカ軍は軍事活動におけるAIの活用を既に始めており、
AIの反乱も、なんだか起きそうな雰囲気が漂います。
そういった、AIの能力が人を超えるような、SFチックな未来に
2045年に到達するという予測が出ています。
この瞬間は、シンギュラリティ(技術的特異点)と呼ばれています。
「AIが、自らよりも賢い知能を生み出すことが可能になる時点」
と言われています。まさにSFじゃ。。。。。
あと25年で何か変わるの?と思っている人もいるでしょう。
では、質問します。
25年前の1995年に、インターネットがここまで普及することを
正確に予想できた人はどれだけいるでしょうか?
2020年現在、空飛ぶ船や宇宙エレベーターはできていませんが、
インターネットは恐ろしいくらい普及しています。
私は、2045年にAIが人を超えるような未来になっても、
全くおかしくないと考えています。
3.シンギュラリティに備えるための唯一の方法
地球上で唯一、高度な知能を獲得し、
他の生き物たちに対して傍若無人に振舞っていた人類が、
自分たちが生み出したAIより「劣る」存在になってしまったら・・・
産業革命時、機械の出現によって手仕事がどんどん奪われ、
労働者たちが工場にある機械を打ち壊したように、
今のうちにAIを全部叩き壊したほうがいいのでしょうか?
恐らく、この方法を取ることはないでしょう。
我々はもう、AIがない世界に戻ることができなくなっていると思います。
対策として、シンギュラリティの到来が現実的になる前に、
我々は人間そのものの存在を変えていく必要があります。
その際、「人間とは何なのか」という哲学的な議論は避けて通れません。
名著「サピエンス全史」でも、人類のこれまでの歴史を踏まえて上で、
未来の人類についてそのような「在り方」に関する考察をしています。
※関連記事↓
https://oppekepe1900.hatenablog.com/entry/study,history_hard
「AIとは違う、人間らしさとは何か?」
「人間はどこへ向かうべきか?」
それらの答えを、私は持ち合わせていません。
人間らしさとは?ユーモアやジョークのセンスでしょうか。
それとも芸術などの感性の分野なのでしょうか。
とにかく、我々にできるのは、
来るべき時に備えて、勉強して準備しておくことくらいですね。
以上