狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

会社の査定で "10年後のキャリアプラン" を書けなくて狼狽した話」

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ニート生活しているのに

会社員時代の話をするのはいい加減に

自重したほうがいいかも、と思ってきましたが、

気にせずガンガン書きます。

 


定期的に行う社内の査定

企業勤めの方は、覚えがあると思います。

自己分析したり、将来を考えたりと、

ハッとさせられる機会でもあります。

※参考記事↓

自己分析は就活生じゃなくて、社会人こそ適している理由 - 狩猟採集新時代

 


前職では、その評価査定の中に、

「5年後、10年後の自分のキャリアプラン

を書く箇所がありました。 

 

私は、この質問が本当に苦手でした。

なぜなら、10年も立たずに辞める気だったから。

なので回答の内容も、毎年毎年

回答するたびにブレブレでした。

 

 

私の会社以外にも、評価査定や面談などで

同様の質問をされる人がいるかもしれません。

 

今回の記事では、この質問の意図と、

困ったときの具体的な回答方法について

述べていきたいと思います。

 

 

 

目次:

 

 


1.質問しているほうも分かっているのか不明

サラリーマン在籍当時から、

私なりに、この質問の意図を考えていました。

 

 

キャリアプランという言葉は、

その会社でどのような経験・スキルを積んで、

会社に貢献していくかの計画を表すものです。

キャリアパス(Path=道筋)と言ったりもします。

 

会社として、こういった社員達の考えを

知っておきたい気持ちは理解できます。

 

私は、その意図を汲み、

・今、自分は何を学び、

・次は何を学びたいか。

これくらいは結構サクっと回答できました。

 

 

しかし、問題は

5年後、10年後

という部分です。

 

 

離職率の低い企業だったからかもしれませんが、

これは"長期的な雇用"を想定しているのは間違いありません。

仮に人の入れ替わりが激しい外資系金融機関などでは、

こんな質問は、すること自体無意味です。

 

また、大企業は基本的に人事異動があります。

希望通りに行ける人もいると聞きますが、

大部分の人間が、希望の通りではなく、

会社側のニーズに合った場所に配属されます

 

そう考えると、いくら自分の希望の部署を書いて

青写真を描いたところで、

それ通りに行く保証はありません。

 

そう考えると、

未だにこの項目を残していること自体ナンセンスですし、

質問している上司や人事側も、

しっかりした回答を持っているのかな?

と疑問でした。

 

もちろん、明確なビジョンを持っている人は、

この項目を書き続けることが大事だとおもいます。

 

 

 


2.本当に考えている人は転職しちゃいそう

では社内で、明確な将来のビジョンが見いだせていない人が、

仮にこの質問を、本気で考えたとしましょう。

 

10年後、自分はどのような人生を送っているのか。

 スキルをもっと付けたい。

 収入をもっと上げたい。

 業務体系を変えたい。

出てくるのは、「こうなりたい」という思考です。

 

 

では、そんな理想の職場・職種は、

果たして社内にあるのでしょうか?

 

繰り返しになりますが、

よほど優秀でない限り、大企業は公募以外で

希望のポジションに行けることは稀です。

人材側の要望ではなく、

組織側の要望で人材の取り合いをしているからです。

 

前職で話を聞いていると、

長期的には本人の希望は考えられている場合もあるようです。

しかし、あくまで長期的な話です。

 

 

10年後、自分の希望部署にいけたとしても、

今のあなたの状態ではないのです。

仕事に対するエネルギーも変わっているかもしれない。

自分がプレイヤーとしてではなく、

部下を持つマネージャーとしての配属かもしれない。

想定通りにはいかない可能性が大いにあります。

 

長期的には希望の部署に行けると信じて業務に取り組んでも、

希望の部署までに至る、不明確なキャリアの中で、

確実に待遇が上がるかわかりません。

 

たとえ年功序列で給与が上がったとしても、

「やりたいこと」に近づくには、

結構合理性を欠く方法だと感じます。

 

 

あ、すぐに希望部署に行く方法が一つだけありますよ。

それは、退職時に引き留めに合うことです。

ただ、この方法で仮に異動したとしても、

メチャクチャ気まずくなるのでお勧めできませんが。

 


つまり、キャリアを本気で考える人ほど、

能動的に人生を選択できる「転職」や「独立」

を選びやすい傾向になってしまいます。

それでも、本気で「残ろう」と決意するのは、

愛社精神を持った人だけです。

 

もちろん、愛社精神を持つ人は残ったほうが

自分のパフォーマンスを発揮できます。

「やりたいことが出来ている」

それは、とても幸せなことなのですから。

 


それに優秀な人は、

その会社に居なくても働き先はいくらでもあり、

どんどん辞めて行ってしまうという事実もあります。

この、「2-6-2の法則」については別の記事で紹介しています。

※参考記事↓

リストラ対象にならない優秀な社員が辞めていく理由 - 狩猟採集新時代

 

 

 


3.困ったときの合理的な回答のしかた

しかし、んなこと言われても

査定項目を書かなきゃいけないのが

サラリーマンの悲しき使命。

 

それに、適当に答えて評価が下がったら、

それこそ勿体ないです。気合入れましょう。

もちろん、明確なビジョンがある方は、こんなみみっちい悩みは不要です。

 

 

本当は、バカ正直に、

 

" ここで理想のビジョンを描いても、

 こちらの意図を無視した人事異動などで

 キャリアがどうなるか全く不明。

 与えられたポジションで全力を尽くす以外ない"

 

と答えたいところですが、

どうせなら、より上司ウケが良いように、

 

"10年という期間を考えた時、

自分がどうなっているのか想像がつきません。

なぜなら、この数年間(数カ月間)だけ見ても、

業務を通して自分の変化を感じているからです。

そのため、特に具体的なキャリアを想像せず、

都度与えられた業務は全て

自分が成長する機会だと受け止め、全うします"

 

 

 

おうふ、なんて青くせぇんだ!!

 


上記の文章はちょっとキレイすぎますが、

似たような内容を、私は実際に書きました。

これは、とても正直な感想です。

特に若手社員は、学ぶことが多いので。

※参考記事↓

サラリーマンは「今自分は何を学んでいるか」という視点が少なすぎる - 狩猟採集新時代

 

 

ちなみに私は、全員に同じように

「転職しろ、独立しろ」

と煽るつもりは全くありません。

 

今の仕事でスキルがつけられる、

業務内容と待遇に不満がない、

そんな人は、ガンガン残ればいいのです。

 

 

 

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"10年後のキャリアプラン"

会社側から問いかけられることがある人は、

一回本気で考えてみることをお勧めします。

 

問いかけられない人も、一度考えてみると、

取るべき選択肢が見えてくると思いますよ!

 

 


以上