狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

葉っぱまみれのミステリアスな料理、ブンチャーを喰らえ

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2016年、アメリカのオバマ前大統領が

アジア来訪の一環で、ベトナムを訪れました。

 

そのとき、とある料理がフィーチャーされました。

その名は「ブンチャー(Bun cha)」

米で作った細い麺を、甘めで肉の旨味たっぷりのつゆにつけ、

大量の葉物野菜&ハーブと一緒に食べる料理です。

 

 

くしくも、その来訪のわずか1か月後、

私も初めてベトナムハノイを訪れ、

このブンチャーを体験しました。

オバマさん訪問の件は正直行くまで知らなかったものの、

オバマさん同様に、その旨さに衝撃を受けました。

 


タイ料理などと比べると、

何かと地味目のベトナム料理ですが、

その中でも、ちょっとマイナーな料理、

それがブンチャー


この記事では、そんな知名度の低さが許せない私

ブンチャーの素晴らしさをとつとつと語ります。

 


目次:

 


1.ブンチャーの知名度の低さ

おそらく、日本で"ベトナム料理"と言えば、

「フォー(Pho)」が一番メジャーなのではないでしょうか。

フォーは、ちゅるちゅるとした米麺に、

牛や鶏のダシでとった優しいスープの麺料理です。

 

フォー以外にも、

ベトナム風サンドイッチバインミー(Banh mi)」も、

最近は知名度を得てきている気がします。

 

フランスパンにレバーパテやお肉、

それとたくさんの野菜を挟んだもので、

これもまた独特の美味しさがあります。

 

 

フォーやバインミーはウマイのは認めよう。

しっかし、No.3でもいい。

このブンチャーも忘れないでほしい。

 

いちおう麺料理なので、麺が主役なのか、

ジューシーなつゆの中の肉が主役なのか、

はたまた一緒に食べる野菜が主役なのか、

わからないのがミステリアス!!

 

 

ただ裏を返せば、それは

釈然としない料理

と言えるかもしれません。

私も一番最初に食べた時は、ちょっと??でした。

 

しかし、しかしですよ、

万人にウケる食べ物とは言えないかもしれませんが、

ハマってしまうんですよ。

 

釈然としなくたっていい。

白黒はっきりしない時だってあっていい。

アリストテレスの中庸の精神ですよ。

 

次からは、そのブンチャーのすばらしさを

とくとご紹介します。

 

 

 

 

2.そのカスタマイズ性たるや宇宙

いざ、お店でブンチャーを注文したあと、

トップの写真のように、

・チリチリの米麺(もはや餅に近い)

・肉肉しいスープ(場合によっては肉別皿)

・大量の草の山

が並べられると、初めての人は

さすがに面食らってしまうでしょう。

初見殺しの料理だと思います。

 

しかし、これは「麺料理」という

基本スタンスさえ押さえておけば、攻略は容易。

米の麺肉肉スープにつけて食べるのです。

 

 

・・・しかし、それだけでは物足りない

確かにうまいけど物足りない。。。。!!

 

ヘイヘイ、目の前にあるでしょう。

草の山が!

 

 

そう、を好きなだけ入れて下さい。

そして、先ほどの米麺+肉スープと一緒に

青々しい野菜たちを味わってみて下さい。

 

レタスなどの野菜だけではなく、

ミント・パクチーなどのハーブが混ざっており、

それらをガガッとドサッとイくのです。

 

米麺、肉、野菜の三位一体で、

この料理は完成します。

様々な香りとうま味が渾然一体となって

あなたのお口を満たします。

 

 

ちなみに、この草の山は、

馬刺しの薬味のように、

吉野家の紅ショウガのように、

入れれば入れるほどウマいんです。

 

だいたいどのお店でも、

これでもかと入れても無くならないほど、

親の仇のような量が最初に提供されるので、

足りなくなる心配はありません!

 

え、香草類は苦手だって?

そもそも野菜が嫌い?

・・・

 

 

 

このバカモンがぁ・・・!!

 

 

 

ブンチャーは、見た目こそワイルドですが、

甘めのつゆは深い旨味と優しさを兼ね備えています。

わしゃわしゃとハーブを食べていく青臭さの中で、

がっしりとした旨味と優しさ

まさに、密林で鉢合わせしたマザーテレサ

 

それぞれの要素を自由に組み合わせられるので、

密林具合を増す場合はハーブを入れまくって、

肉のうまみをダイレクトに感じたい人は、

逆にハーブを控えるのもいいと思います。

 

パンチを増したい場合は、大体どこのお店にもある

フレッシュチリを入れまくるのもいいでしょう。

ピーキーすぎるので、鷹の爪感覚で量を入れると死にます。)

 

 

私の勝手な解釈ですが、

このカスタマイズの自由度は、

「ひつまぶし」のカスタマイズ性に近い気がします。

薬味がいっぱいあって、

出汁を好きなタイミングでかけるヤツです。

 

 

日本には珍しいスタイルの料理だと思いますし、

大量の緑がテーブルに並ぶ様子は

インスタ映えもします。

何かのきっかけで流行ると思うんだけどなぁ。

 

 

 


3.ベトナム料理専門店なら日本でも喰えます

普段の日本の食生活では

ブンチャーが食卓に並ぶことは、

滅多にないかと思います。

 

飲み会をしたいとき、

「あ、ブンチャーたべたい」

といって、ベトナム料理屋をチョイスすることも少ないでしょう。

私は一回やりました。

 

 

世間一般では、どうしても「アジアンフード」と聞くと、

タイ料理がフィーチャーされがちな気がします。

それは、やっぱり料理の派手さ

味付けのハッキリした感じが要因だと思います。

 

それゆえ、代々木公園で毎年初夏に行われる

「タイフェス」は一大イベントになりましたが、

ベトナムフェス」はタイフェスと比べると、

まだまだマイナーな立ち位置になっています。

※今年は新コロのせいで、どちらのイベントも期日未定の延期になっています。

 

タイ料理が、お目目ぱっちりの美人

と例えるならば、ベトナム料理は、

素朴な中に可愛げのある女の子って感じです。

 

 


しかーし、そんな地味めベトナム料理ですが、

都心部には、ベトナム料理専門店も少なくありません。

そうした店では「ブンチャー」を食べることができます。

 

例えば、新宿だとこんな感じのお店とかです⇓

tabelog.com

 

 

これからの暑い季節、

特に合う料理だと思います。

機会あれば、ぜひともこの

「ブンチャー」を試してみて下さい。

 

 

 

以上