狩猟採集新時代

大手上場企業を不動産投資で脱サラした30代が綴るライフログ

絶対負けないマーチンゲール法で着実に儲ける方法

 

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皆さん、数学は好きですか?

私は結構好きです。

 

今まで、自分の生涯年収を計算したり、

老後の必要なお金をシミュレーションしたり、

色々計算してみるのが好きなのです。

 

※生涯年収を計算した参考記事↓

入社2か月で会社員としての生涯年収を計算し、絶望した話。 - 狩猟採集新時代

※老後に必要な資金を溜める方法の参考記事↓

老後の貯金2000万を今から確実に作る方法 - 狩猟採集新時代

 

 

なので、この記事では、

知っている人は知っている、あの悪名高き

マーチンゲール法

について説明し、その落とし穴応用例

纏めていきたいと思います。

 

ゴールデンウィークでなまってしまった

頭の運動がてら、読んでみて下さい。

 

 

 

 

目次:

 

 


1.マーチンゲール法ってどんなの?

マーチンゲール法とは、

「ギャンブルの必勝テクニック」です。

 

必勝とは、その名の通り、必勝です。

50%-50%の賭けでは、絶対に負けません。

 

俗に言えば、倍プッシュという奴です。

負けたら今までの負けを取り戻すべく、

前回の倍の金額を賭けるだけの手法です。

 

 

例えば、どちらかが勝つまでのジャンケンは、

勝つか負けるかは50%-50%です。

"フィフティ、フィフティ" 某クイズ番組でもありますが、

なんていい響きなんでしょうか。

そのまろやかな響きから、公平性が伝わってきます。

 

掛け金は、負けたほうが自由に決めることが

出来ると仮定します。

この条件で、シミュレーションしてみましょう。

 

A君とB君が最初100円を賭けて戦い

結果B君が負けました。ありゃりゃ残念。

 

B君はマーチンゲール法にのっとり、

次は掛け金を2倍の200円にします。

結果、またB君が負けました。

 

B君はマーチンゲール法にのっとり、

次は掛け金を2倍の400円にします。

結果、B君の勝利!!

 

B君が勝った金額は、400円

負けた金額は、200円+100円で 300円

やりました。最終的に400円ひく300円で

100円の儲けです。

 

 

ちなみに、この方法であれば、

10連敗しても100連敗しても、1億連敗しても、

必ず100円が取り返せます

 

これだけ聞くと、夢のようなプレイングです。

理論上は、本当に負けなし

 

 

しかし、ここまで聞いて

ラスベガス行きのチケットを取るのは

ちょっと待ってください

 

 

 

 

2.マーチンゲール法にある落とし穴

マーチンゲール法は、理論上は完璧です。

ですが、理論を現実世界に実際に適用しようとしたとき、

「所持金」という問題がまず上がります。

 

上記のバトルでは、3回目でB君が取り戻しましたが、

仮に10連敗してしまうと、合計の損失額は、

10万2300円です。

ちょっとお小遣いじゃどうにもなりません。

B君は、根っからのギャンブラーです。

 

もちろん、10連敗後の11戦目に勝てれば、

10万2400円が手に入るので、100円勝てます。

 

 

・・・と、勘のいい方はここで気づいたでしょう。

マーチンゲール法は、所持金が無限ではないと、

連敗続きでいつか破産するリスクがあります

その場合は、全資金が無くなります。

 

そのくせ、リターンはどんなに勝っても100円のみ

よほどの勝負好きで強い心臓がないと、

とても効率的とは言えない賭け方なのです。

 

 

一応数式で表すと、

儲けの総額 S は以下の通りになります。

(最初のBET金額を A円とし、n回目に勝つ)

 

 \ S_{n}=  A*2^{n-1}-\sum_{k=1}^{n-1}A*2^{k-1} = A

(ただし、n≧2) 

 

このように、回数に関わらず、

勝てば最初のBET金額を回収するだけなのです。

回数が多くなればなるほど破産のリスクがあがり、

破産したときには無一文になります。

 

 

あとは、時間もかかってしまうでしょう。

最初のBET金額で勝つために、

平均どれくらいの時間がかかるのか。

こちらも高校数学の復習をかねて、計算してみました。

(n回目に勝つとする) 

 

n回目に勝つときのゲーム数の期待値は、

\ X_{n} = \frac{n}{2^{n}}

よって、これらゲーム数の総和が求める時間なので、

\ S_{n}=  \sum_{n=1}^{\infty}X_{n} = \sum_{n=1}^{\infty}\frac{n}{2^{n}}=2

 

つまり計算の結果、1回勝つのに

平均で2ゲーム分かかります。

2ゲームかけて毎回少額だけ勝つなんて、

ギャンブルとして楽しくないですよね

 

もちろんこれは、平均であって、

10連敗などの負け続きになったときは

悲惨なことになるでしょう。

 

 

無限に資金がある人、無限に時間がある人は、

そもそもギャンブルやりませんから、

矛盾してますよね。

 

無限のお金も時間もない人は、

真面目に働いたほうがいい。

そんな現実をマーチンゲール法は教えています。

世の中そんなに甘くない・・・!くう。

 

 

加えて、今のカジノでは、

BETの上限金額が決まっていることが多く、

マーチンゲール法で負けが続いても、

取り返せなくなる時があります。

 

また、実際はルーレットの0と00のマスのように、

必ずディーラーが有利になるようになっているので、

カジノでは、厳密な50%-50%の勝負はありません

 

 

「○○法」という言葉は、

一見とても魅力的に感じてしまいますが、

そんな最強の武器は無いのが現実です。

 

※「方法」を追い求めてしまうという参考記事↓

「~の方法」というタイトルの記事がヤケに多い理由 - 狩猟採集新時代

 

 

 


3.FXなどでの活用事例あり

おいおい、そんなに使えない

マーチンゲール法紹介してどうすんねん?

 

とツッコみたくなる気持ちはよくわかります。

実は、このマーチンゲール法を利用した

FXの自動売買システムを一回使ったことがあります。

 

 

株価は、上がったり下がったりを繰り返します。

特に、一定の範囲で大きな変動もなく

上がったり下がったりしている相場は

ボックス相場(レンジ相場)などと言われます。

 

その中では、定期的に変動を繰り返すので、

すごく乱暴な言い方をすれば、

次の瞬間の株価が上がるか、下がるか、

確率は1/2ずつです。

 

例えば、100円の幅で株価が上下していた場合、

次のようなルールで売買します。

・買った株が10円上がったらすぐ売ります。

・買った株が10円下がったら、

 さらに2倍買い増しします。

・つまり、この次の瞬間に10円上がったら、

 マーチンゲール法10円分勝てます。

 

このように、上がりっぱなしの相場や

下がりっぱなしの相場でない

ボックス相場である限り、利益がとれます。

 

もちろん、取引手数料などを考えると、

本当に50%/50%の勝負ではないものの、

理論上はマーチンゲール法で勝てます。

 

 

ただ、当たり前ですが、

マーチンゲール法は資金が無限に必要な戦法ということは

よく肝に銘じておきましょう。

 

特に、ボックス相場だと思っていたものが

上昇相場や下降相場に移行したら、

目も当てられない損失になる可能性があります。

考えただけで恐ろしいですね。。。

 

 

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マーチンゲール法は、倍々プッシュの戦略で、

一見すると掛け金が大きくなっていく、

男のロマンのような戦法です。

 

ですが、買っても元の掛け金を取り戻すだけという、

実は "ハイリスクローリターンな地味な戦術"

ということを、頭に留めておいてくださいね。 

 

 

以上